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2024.01.12コラム

機能解剖学とは?知っておきたい基礎知識や活かせる仕事、勉強方法を解説

機能解剖学では、身体の構造を基に役割や機能を詳しく学びます。医師や理学療法士、作業療法士、トレーナーのように身体を扱う資格を取得するうえで学ぶ学問です。

資格取得のためには、学校に通ったり通信講座や書籍を利用したりするなどの方法があります。

この記事では、機能解剖学の基礎知識や資格、勉強方法、活かせる仕事について解説します。これから機能解剖学を学びたい方や、学んだ機能解剖学の活かし方を知りたい方はぜひ参考にしてください。

機能解剖学とは?

機能解剖学とは、身体の構造を学ぶ解剖学に加えて、部位ごとの詳しい機能や役割を学ぶ分野のことです。

まずは解剖学で身体の構造をしっかり把握したうえで、体幹や上肢、下肢の部位ごとの詳細な機能や役割を学びます。

以下は、機能解剖学で学ぶ具体的な内容の例です。

 

  • 手首の関節を内側や外側へ回したときの、骨や筋肉の動き
  • ひざ関節の安定化のために必要な要素
  • 呼吸による肋骨や胸郭の動きと役割

 

上記のように、身体の構造を基に身体の機能を学んでいきます。

 

 

機能解剖学に関連する資格はある?

機能解剖学に関する資格は、現在ありません。しかし、さまざまな資格を取得するうえで学ぶことができます。

以下で紹介する資格は国家資格であり、専門学校や大学などに通って資格取得に必要な内容を学びます。国家資格とは、一定の知識や能力が認定され、特定の職業に従事する場合に必要とされる資格です。

機能解剖学に興味がある場合、以下の資格の勉強を視野に入れてはいかがでしょうか。

 

  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 医師
  • 柔道整復師

 

それぞれ詳しく解説します。

 

理学療法士

理学療法士は、ケガや病気により身体に障害が起きた際、できなくなった動作の回復やさらなる状態の悪化を予防するために、運動療法や物理療法を専門におこなう国家資格です。

一般に、病院やクリニックでリハビリのサポートをおこなうためには、理学療法士の訓練を受けます。おもに、関節可動域を広げる、歩く・立つ・起き上がる動作を改善する、筋力をつけるなどの動作改善に必要な技術を用いて、患者の日常生活の改善を目指します。

理学療法士になるための専門学校では、実際に機能解剖学の授業があり、人体模型を使用したり、学生同士で身体を動かしたりしながら機能解剖学を学びます。

 

作業療法士

作業療法士は、生活を送るうえで必要な「作業」動作の維持や改善を図るため、サポートをおこなう国家資格です。病院やクリニックでのリハビリは理学療法士が多いと先述しましたが、作業療法士によるリハビリも多く実施されています。

日常生活を送るうえで必要な動作は、立つ・歩くといったような動作だけではありません。趣味活動や家事での動きも個人によっては必要な動作であり、作業療法では患者の生活に着目した訓練をおこないます。

作業療法士は、患者一人ひとりがその方らしい生活を送れるようサポートする職種です。そのため、身体全体の構造や機能を把握する目的で機能解剖学をしっかり学ぶ必要があります。

 

医師

医師は医療を提供し、人々の健康の維持・確保をする国家資格です。医師になるためには大学の医学部に6年間通って資格を取得する必要があり、機能解剖学の授業もおこなわれています。

医師は診察して患者の状態を把握し、必要な治療を提供する職業であることから、当然機能解剖学をしっかり把握しておく必要があります。

また、ほとんどの医師は専門分野を有していることから、専門分野内の機能解剖学は、より知識が必要です。病気になっている器官だけでなく、その近隣の器官や、影響を受ける器官など、総合的に診ることで、患者全体を把握できるからです。

 

柔道整復師

柔道整復師は、骨折や脱臼、ねんざ、打撲などの治療をおこなう国家資格で、もともとは「接骨師」や「ほねつぎ」とも呼ばれていました。おもに柔術における負傷者の手当て技術を参考に、施術されます。

柔道整復師は骨や筋肉、靭帯などの損傷に対して治療をおこなうことから、おもに運動器の機能解剖学を把握しなければいけません。

実際に整骨院では医師がいないため、柔道整復師が患者から状態を聞き、状態を把握したうえで治療をおこないます。マッサージや手の刺激での施術では、機能解剖学を把握したうえでの施術が必要となります。

 

 

機能解剖学を学ぶ上で知っておきたい基本知識

機能解剖学を学ぶ上で知っておきたい、おもな基本知識を解説します。

 

  • 骨格の役割
  • 筋肉の役割
  • 関節の役割

 

それぞれ詳しく解説します。

 

骨格の役割

骨格は骨、靭帯、軟骨から構成されるものです。大きな骨から小さな骨まで、さまざまな形をした200個以上の骨があり、形状ごとに分類されます。

骨格の働きは、おもに以下の2つです。

 

  • 臓器の保護
  • 動作の補助

 

たとえば、脳は頭蓋骨、心臓や肺は胸郭(きょうかく)というように、骨格には重要な体の臓器を守る働きがあります。

また、骨同士はそれぞれ軟骨や靭帯によって連結されており、そこへ筋肉や腱が付着している構造です。筋肉の収縮によって手を曲げる、歩くなどの動作を可能にしています。

 

筋肉の役割

骨格に沿って全身に分布し、体の働きを支えている筋を骨格筋といいます。一般的にこの骨格筋が筋肉と呼ばれるものです。

前述したとおり、筋肉は骨に付着している構造になっています。機能解剖学を学ぶ上で、筋肉ごとに付着している骨や動き方を理解することは重要です。

全身の筋肉は大きいもから小さいものまで約400個あり、体を動かす上で必要不可欠です。筋肉を構成する筋繊維にはおもに速筋と遅筋の2種類があり、それぞれ働きが異なります。

速筋は収縮するスピードが速く、大きな力を出すことに使われますが、老化しやすい特徴があります。一方で、遅筋は大きな力を出せない分、長時間一定の張力を保つことに長けており、加齢によって衰えにくいとされています。

加齢の影響を受けやすい速筋を、運動などでしっかり鍛えることが大切です。

 

関節の役割

関節とは、骨と骨をつなげる部位のことで、腕や足、肩など身体の中には多くの関節が存在します。関節があることで、歩行やものを掴むなどの動作をスムーズにおこなうことが可能です。

関節は靭帯と呼ばれる丈夫な関節包に包まれており、これによって骨が結びついています。

たとえば足には、股関節、ひざ関節、足関節などの関節がありますが、ひざ関節がもっとも大きな関節であり、以下のような構造になっています。

 

  • 外側側副靭帯
  • 内側側副靭帯
  • 前十字靭帯
  • 後十字靭帯
  • 半月板(軟骨)

 

関節部分には、動きをサポートするオイルのような役割の滑液が絶えず分泌されているため、足の曲げ伸ばしのような滑らかな動きが可能です。

 

 

機能解剖学を活かせる仕事

機能解剖学を学ぶ上で知っておきたい、おもな基本知識を解説します。

 

  • 骨格の役割
  • 筋肉の役割
  • 関節の役割

 

それぞれ詳しく解説します。

 

骨格の役割

骨格は骨、靭帯、軟骨から構成されるものです。大きな骨から小さな骨まで、さまざまな形をした200個以上の骨があり、形状ごとに分類されます。

骨格の働きは、おもに以下の2つです。

 

  • 臓器の保護
  • 動作の補助

 

たとえば、脳は頭蓋骨、心臓や肺は胸郭(きょうかく)というように、骨格には重要な体の臓器を守る働きがあります。

また、骨同士はそれぞれ軟骨や靭帯によって連結されており、そこへ筋肉や腱が付着している構造です。筋肉の収縮によって手を曲げる、歩くなどの動作を可能にしています。

 

筋肉の役割

骨格に沿って全身に分布し、体の働きを支えている筋を骨格筋といいます。一般的にこの骨格筋が筋肉と呼ばれるものです。

前述したとおり、筋肉は骨に付着している構造になっています。機能解剖学を学ぶ上で、筋肉ごとに付着している骨や動き方を理解することは重要です。

全身の筋肉は大きいもから小さいものまで約400個あり、体を動かす上で必要不可欠です。筋肉を構成する筋繊維にはおもに速筋と遅筋の2種類があり、それぞれ働きが異なります。

速筋は収縮するスピードが速く、大きな力を出すことに使われますが、老化しやすい特徴があります。一方で、遅筋は大きな力を出せない分、長時間一定の張力を保つことに長けており、加齢によって衰えにくいとされています。

加齢の影響を受けやすい速筋を、運動などでしっかり鍛えることが大切です。

 

関節の役割

関節とは、骨と骨をつなげる部位のことで、腕や足、肩など身体の中には多くの関節が存在します。関節があることで、歩行やものを掴むなどの動作をスムーズにおこなうことが可能です。

関節は靭帯と呼ばれる丈夫な関節包に包まれており、これによって骨が結びついています。

たとえば足には、股関節、ひざ関節、足関節などの関節がありますが、ひざ関節がもっとも大きな関節であり、以下のような構造になっています。

 

  • 外側側副靭帯
  • 内側側副靭帯
  • 前十字靭帯
  • 後十字靭帯
  • 半月板(軟骨)

 

関節部分には、動きをサポートするオイルのような役割の滑液が絶えず分泌されているため、足の曲げ伸ばしのような滑らかな動きが可能です。

 

 

機能解剖学を活かせる仕事

資格を取得するうえで機能解剖学を学べる資格を先述しました。この項目では、機能解剖学を学んでおくとより活かせる仕事として、以下の3つの職種を解説します。

 

  • パーソナルトレーナー
  • スポーツインストラクター
  • 体育教師

 

それぞれ詳しく確認しましょう。

 

パーソナルトレーナー

パーソナルトレーナーは、一人ひとりに合わせたトレーニング内容を考え、指導する仕事です。

筋肉を増やしたい場合や、健康な身体を維持したい場合など、パーソナルトレーニングを受ける方の目的は人それぞれです。また、筋肉を増やしたい場合でも、増やしたい部位は人によって違います。

機能解剖学を学ぶことによって身体の構造や機能、役割をしっかり把握できるため、応用がきくでしょう。たとえば、「この筋肉を鍛えると、この器官も影響を受ける」といった関係性を意識した指導が可能になります。

また、1対1で指導をおこなうパーソナルトレーナーには、お客さまとの信頼関係も大切です。機能解剖学を知っておくと、専門的なことも含めて多くの相談に乗ることができるため、信頼を得やすくなるでしょう。

 

スポーツインストラクター

スポーツインストラクターとは、その競技の技術や知識の指導をおこなう職種です。ほとんどの場合、テニスやスキー、スキューバダイビング、スイミング、ヨガなどの特定の競技に特化したインストラクターを目指します。

いずれも身体を使う競技であるため、機能解剖学を学んでおくと、ケガに注意が必要な部位や、疲労度の高い部位などを把握でき、指導に活かせるでしょう。

お客さまは一人ひとり、さまざまな悩みを抱えています。スポーツをおこなううえでの悩みに対して、正確でわかりやすい指導をすることはスポーツインストラクターにとって重要な仕事だといえるでしょう。

 

体育教師

体育教師は「保健体育・保健」の教員免許を保持し、中学校や高等学校、特別支援学校で保健体育の指導をおこなう教員です。陸上やサッカー、水泳のような運動面の指導以外にも、身体の構造や、ケガの応急処置法の保健面も指導します。

そのため、機能解剖学を学んでおくと危険な運動動作を回避できたり、身体の構造を生徒に説明しやすくなったりするでしょう。

教員免許を取得するうえでの大学の授業では、解剖学に関する授業があります。より理解を深めるためには、機能解剖学を自己学習すると良いでしょう。

 

 

機能解剖学を学ぶ方法

授業の一環で機能解剖学を学ぶことがあるほか、実際にどこで機能解剖学を学べるのでしょうか。続いて、機能解剖学を学ぶ方法として、以下の3つを解説します。

 

  • 専門学校や大学に通う
  • 参考書や学習アプリなどでの独学
  • トレーナー養成スクールに通う

 

それぞれ詳しく紹介します。

 

専門学校や大学に通う

先述した資格は、専門学校や大学などに通って学ぶ必要があります。そのため機能解剖学を学びたい場合は、先述した資格取得のための専門学校や大学に通うという選択肢が一般的でしょう。

医師を目指す場合は、必ず大学の医学部に通う必要がありますが、理学療法士や作業療法士を目指す場合は大学に通う以外に、専門学校に通う方法もあります。専門職として活躍したい場合は、しっかりとした知識や技術を学べる専門学校や大学に通うと良いでしょう。

 

参考書や学習アプリなどでの独学

機能解剖学を独学で学びたい場合には、図書館や書店を利用して書籍や参考書を手に入れましょう。独学は紹介する学習方法の中で一番手軽に挑戦しやすい方法です。

解剖学の書籍は数十冊の種類があり、学びたい分野から選べます。選ぶのが難しい場合には、写真や図で解説しているものを選ぶと良いでしょう。資格取得のための養成所に通っている場合も、書籍や参考書は学習の参考に活用できます。

また、機能解剖学は内容が難しい点が多く、文字や図解だけで理解しにくい部分もあるため、アプリを活用するとより知識が身につきやすいです。なかには、AIを活用したアプリもあります。

人体解剖学は立体で学べると、つまずかずに学習を進められるため、人体解剖学初心者の方や、優しい内容の教材を探している方は、イラストや映像を用いて学べるアプリを選ぶことがおすすめです。

 

トレーナー養成スクールに通う

機能解剖学を学びたいと考えており、更に将来的にトレーナーとして活躍したい場合には、トレーナー養成スクールに通う方法もあります。

トレーナー養成スクールでは、トレーナーとして必要な知識や技術を学ぶなかで、機能解剖学も学びます。知識や技術の証明になる資格の取得も目指せるため、トレーナーを目指す方は検討すると良いでしょう。

 

 

まとめ

この記事では、機能解剖学の基礎知識や活かせる資格、勉強方法について解説しました。
機能解剖学は、身体の構造を基に機能や役割をより詳しく学ぶ学問です。

おもに医師や理学療法士、作業療法士、柔道整復師になるための学校で学ぶことができます。そのほか、通信講座や参考書を利用して、ご自身で機能解剖学を学ぶ方法もあります。

上記の仕事以外でも、パーソナルトレーナーやスポーツインストラクター、体育教師を目指す場合も、機能解剖学を学んでおくと仕事で活かせる場面があるでしょう。

 

 

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パーソナルトレーナーを目指すなら、機能解剖学を学びながらスクールに通う方法もおすすめです。

「ASPトレーナースクール」はパーソナルトレーナーを養成する専門のスクールで、ご自身の好きな時間に学ぶことができます。1対1の指導であることから、卒業までに即戦力としての知識と技術が身につきます。

ASPトレーナースクールでは、知識を深めたい方向けのベーシックコースから、スポーツ選手に専門的な指導をおこないたい方向けのマスターコースまで、ニーズに合った3つの受講コースから選べます。どのコースでも機能解剖学について学ぶことが可能です。

これからパーソナルトレーナーを目指す方は、まず無料体験授業を受けてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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