パーソナルトレーナーを目指したいけれど、ウェブで「やめとけ」というワードを見つけて悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、パーソナルトレーナーはやめとけといわれる理由と、向いている人・向いていない人、そしてパーソナルトレーナーになる方法を解説します。
パーソナルトレーナーを目指したい方はぜひ参考にしてください。
パーソナルトレーナーの仕事内容
パーソナルトレーナーは、マンツーマンで顧客のトレーニングのサポートをする職業です。顧客はスポーツ選手から一般の方までと幅広く、トレーニング目的も、筋肉肥大・ダイエット・健康維持など顧客によって異なります。
トレーニングの指導だけでなく、食事指導や生活指導が必要となる場合が多いのもパーソナルトレーナーの特徴です。顧客の精神状態を把握し、モチベーションを上げるのも仕事の一部だといえるでしょう。
「パーソナルトレーナーはやめとけ」といわれる理由
パーソナルトレーナーはやめとけといわれる理由はさまざまです。パーソナルジムの流行りもあり、パーソナルトレーナーにはスマートでおしゃれな雰囲気がありますが、それだけでないことも知る必要があるでしょう。
以下は、パーソナルトレーナーはやめとけといわれるおもな理由です。
- トレーニング指導以外の仕事も任される
- 顧客と相性が合わない場合もある
- 働きながら勉強を続ける必要がある
- 年収が低い
- 将来性に懸念がある
順番に解説します。
トレーニング指導以外の仕事も任される
パーソナルトレーナーに任される仕事は、必ずしもトレーニング指導だけではありません。電話対応や事務作業も仕事の一部となっている場合が多いです。勤め先によっては、新規顧客の獲得や継続率、物販のノルマを課せられる場合もあります。
また、広報活動(ジムのSNS・ウェブサイトの更新・ブログに執筆)などを任されることもあるでしょう。
人数が少ない小規模なパーソナルジムほど、さまざまな業務を任される傾向があります。トレーニング指導をしたくてパーソナルトレーナーになった方は、そのほかの業務に不満を感じることもあるでしょう。
しかし、将来独立を考えている方や、転職を視野に入れている方にとっては、さまざまな業務を経験できることはメリットにもなります。
顧客と相性が合わない場合もある
さまざまな方がいるので、顧客によっては相性が合わない場合もあります。一度お互いに苦手意識を持ってしまうと、顧客のモチベーションは上がりづらく結果も出にくくなるでしょう。もちろん、トレーナー自身もストレスを感じます。
場合によっては、顧客からのクレームにつながってしまう場合もあります。性格だけでなく、トレーニング目的や指導方針が顧客と合わない場合もあるので、顧客が指導内容についてどう感じているかを、常に注意深く観察する必要があるでしょう。
パーソナルトレーナーに限らず、人と関わる仕事はどうしても顧客との相性の問題が生じます。人間関係を円滑にするための礼儀作法や適切な立ち振る舞いを学び、顧客対応能力を上げれば、顧客との関係に悩む可能性を低くできるでしょう。
働きながら勉強を続ける必要がある
パーソナルトレーナーは、継続的な勉強が必要となる職業です。常に最新の知識を学び、顧客の指導に反映させなければなりません。
トレーニングの知識だけでなく、栄養学・解剖学・運動生理学・コミュニケーション能力・営業方法・集客方法などさまざまな知識が必要となります。また、顧客からの信頼を得るためにも、資格の取得は重要です。
実力主義社会になりつつある現代では、社会人になっても勉強し続けることが求められます。そういった意味では、「パーソナルトレーナーだから勉強し続けなければならない」というわけではありません。
年収が低い
パーソナルトレーナーは年収が少ないといわれることもありますが、雇用形態などによって収入の幅が広いのも特徴です。
パーソナルトレーナーの平均年収はおよそ350万円程度です。
年収が少ないといわれる一方で、物販の販売やセッション回数によっては給料アップが見込めます。トレーナーのやる気次第で収入を上げられるともいえるでしょう。
独立した場合には、家賃や設備費などの経費がかかります。ただし、1回のセッションの単価は5,000~15,000円で、人気があれば高単価での集客が可能です。
収入が少ないパーソナルトレーナーがいるのも事実ですが、実力によっては年収1,000万円以上の高収入も目指せるでしょう。
将来性に懸念がある
パーソナルトレーナーは体を使う仕事なので、体力のある若いうちしかできないと思われるかもしれません。しかし、必ずしも厳しいトレーニングをおこなう必要はなく、高齢になっても健康な体を維持していれば十分可能と考えて良いでしょう。
顧客には高齢者も多く、若いトレーナーとはコミュニケーションが取りづらい場合があります。同世代のトレーナーに担当してもらいたい顧客もいるため、年齢が高いトレーナーの存在は必要不可欠です。
パーソナルトレーナーとしてのスキルが高ければ、年齢は問題になりません。また、パーソナルトレーナーとしての経験を積んだあとに、トレーナーを育成する仕事やジムの経営側に回るという道も考えられます。
パーソナルトレーナーに向いている人・向いていない人
パーソナルトレーナーには、向いている人と向いていない人がいます。パーソナルトレーナーになりたいと考えている方は、まずご自身の適性をチェックしてみましょう。
以下では、パーソナルトレーナーに向いている人と向いていない人の特徴を詳しく解説します。
パーソナルトレーナーに向いている人
パーソナルトレーナーに向いている人の特徴は以下のとおりです。
- トレーニングが好き
- コミュニケーション力がある
- トレーニングだけでなく、栄養学や運動生理学などパーソナルトレーナーに必要な知識を学ぶ意欲がある
- 顧客の悩みに寄り添える
- 事務仕事がストレスにならない
- 誰かの役に立つことが好き
このような特徴を兼ね揃えている方は、パーソナルトレーナーの仕事内容を苦と感じにくく、楽しんで仕事に取り組めるでしょう。
パーソナルトレーナーに向いていない人
パーソナルトレーナーに向いていない人の特徴は以下のとおりです。
- 相手の感情や求めていること、嫌なことを把握するのが苦手
- 融通がきかない
- 気が弱い
- 感情が表に出やすい
- ストレスに弱い
パーソナルトレーナーは、顧客の気持ちに寄り添ったサービスが必要となります。また、それぞれの顧客によって柔軟な対応が必要となる場合も多いでしょう。
「相手の気持ちを汲み取れない」「融通がきかない」と自覚がある方がパーソナルトレーナーを目指すなら、コミュニケーション能力を高める必要があります。
また気が弱く、ストレスを感じやすい方がパーソナルトレーナーになると、仕事がつらいと感じる場面が多いかもしれません。
パーソナルトレーナーになるには
パーソナルトレーナーになるための方法は以下になります。
- 専門学校や大学で学ぶ
- パーソナルトレーナー養成スクールで学ぶ
- 資格を取得する
- パーソナルジムで働く
それぞれの方法を詳しく解説していきます。
専門学校や大学で学ぶ
おもに高校生以下で、パーソナルトレーナーになるための進路をこれから選びたい場合には、進学先に専門学校や大学が第一の選択肢となるでしょう。
大学なら体育系・スポーツ関連学科・医療系の大学がおすすめです。専門学校なら、アスレティックトレーナー科・スポーツトレーナーコースなどがあります。
パーソナルトレーナー養成スクールで学ぶ
すでに社会人として働いている方は、大学や専門学校に通うのが難しい場合が多いでしょう。働きながら、または子育てしながらトレーナーになるための知識を学びたい方は、パーソナルトレーナー養成スクールを利用するのがおすすめです。
パーソナルトレーナー養成スクールでは、トレーナー未経験の方に指導を行っており、パーソナルトレーナーに必要な資格やトレーナーとしての技術が習得できます。即戦力の技術が身につくだけでなく、就職のサポートもしてもらえるでしょう。
資格を取得する
大学や専門学校、パーソナルトレーナー養成スクールを利用せず、トレーナーとしての知識をご自身で学び、パーソナルトレーナーになる方法もあります。独学でパーソナルトレーナーになろうと考えている方は、資格取得を目指すと良いでしょう。
未経験でも資格をもっていれば、希望するところに就職しやすくなります。一方で、資格だけでは実技のスキルを得にくい面もあるので、就職してから身につけていく必要があります。
パーソナルジムで働く
資格を持っていなくても、求人欄に「未経験でもOK」と記載してあるジムの場合、採用してもらえる可能性があります。
未経験でも採用しているパーソナルジムなら、働きながらパーソナルトレーナーとしてのスキルを身につけていく必要があるでしょう。
ただし、未経験・無資格の人材でも採用を行っているパーソナルジムの場合、トレーナーに対して高い専門性を求めない傾向にあるため、注意が必要です。
専門性が高く、顧客から信頼されるプロのトレーナーを目指したいなら、就職活動を行う前にしっかり準備を行うことをおすすめします。その上で、レベルの高いトレーナーが多く在籍するパーソナルジムへの就職を目指すと良いでしょう。
まとめ
パーソナルトレーナーは、トレーニング以外の仕事を任されたり、顧客との相性が問題となったりする場合があり、ストレスを感じる方もいるでしょう。必要な知識が多く、勉強し続ける必要があるのもパーソナルトレーナーの仕事が大変だといわれる所以です。
またアルバイトや契約社員の場合には、収入が低い場合もあります。しかし、ほかの仕事でも顧客との相性が問題になる場合や、継続的な勉強が必要となる場合があります。
コミュニケーションが上手で学ぶ意欲のある方なら、トレーナーの仕事にやりがいを見つけられるでしょう。スキルや技術を高め、より多くの知識を身につければ、人気トレーナーとして高収入を得られる可能性もあります。
パーソナルトレーナーになりたい方は周りの意見に流されず、トレーナーの仕事内容や必要なスキルを知った上で目指すかを判断しましょう。
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