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2024.04.23コラム

整体師は資格がいらない仕事?無資格で働くことのデメリットや役立つ資格を解説

整体師は無資格でも働くことが可能な仕事です。

しかし、無資格で働く場合はデメリットがあるため、事前に知っておくと良いでしょう。整体師として働くなら役立つ資格の取得がおすすめです。

この記事では、整体師として無資格で働くことのデメリットや、役立つ資格などを解説します。整体師として働くことを考えている方は参考にしてください。

 

整体師は資格がいらない仕事?

結論から申し上げると、整体師は資格がなくても働くことが可能です。

整体師とは手や足などを使ってお客さまの骨格の歪みを調整して、身体の不調を改善させる仕事ですが、就職するために必須の資格はありません。

つまり、無資格でも整体師として就職して働くことができます。

一方で、無資格では整体師として就職していても、次のような施術はおこなえません。

  • 指圧
  • マッサージ
  • 鍼など

現在の法規制ではグレーゾーンな部分が多く、無資格の方がどこまで施術して良いのか明記されていません。

しかし、医療行為に関しては明確な基準が設けられており、無資格の方では指圧やマッサージができません。

 

資格なしで整体師として働くデメリット

無資格の整体師として働くデメリットは以下のとおりです。

  • 就職先に困る
  • お客さまからの信頼を得にくい
  • 施術で失敗するリスクが高くなる

上記のデメリットを順番に解説します。

 

就職先に困る

整体師の一般的な就職先は以下のとおりです。

  • 整体院
  • カイロプラクティック院
  • リラクゼーションサロン
  • エステサロン
  • スポーツジム

整体師は無資格の方でも就職できるため、未経験者でも募集している職場はあります。

一方で、職場によっては募集要項に整体師に関連した資格の取得が盛り込まれている場合があり、無資格の方では就職できません。そのため、無資格では就職先の選択肢が減ってしまうことに注意しましょう。

また、整体師は身に付けている技術や知識を証明する術が少ないため、資格を取得している方のほうが評価されやすく、就職につながる可能性があります。

 

お客さまからの信頼を得にくい

整体師は身に付けている技術や知識を証明する術が少ないため、お客さまは資格の有無で比較する場合があります。

職場にもよりますが、整体師をお客さんが指名するシステムの場合、資格の有無で指名数が変わってしまうことも珍しくありません。

指名数が少ないと給料が少なくなる職場もあります。無資格で働くことはお客さまからの信頼を得にくくなって不利になると覚えておきましょう。

 

施術で失敗するリスクが高くなる

資格取得の過程で、体系的な知識や技術を身に付けることができ、お客さまに喜んでもらえる可能性は高くなります。

一方で、知識や技術もなく施術をおこなってしまうと、失敗するリスクやお客さまに怪我をさせてしまうリスクが高くなる可能性を否定できません。

お客さまに満足してもらえる施術を提供するためにも、専門的な知識や技術を身に付けられる資格の取得は重要です。

 

資格なしで整体師として働くメリット

無資格の整体師として働くメリットはほとんどありません。

資格を取得するための費用や時間がかからないということだけです。上記で説明したデメリットを考えると、資格なしで整体師として働くことが良いとはあまりいえません。

 

整体師として働くなら資格を取っておくと有利

資格なしで整体師として働くメリットとデメリットは以下のとおりです。

  無資格の整体師
メリット 資格を取得するための費用や時間が発生しない
デメリット 就職先に困る
お客さまからの信頼を得にくい
施術で失敗するリスクが高くなる

メリットとデメリットを比較すると、無資格の整体師として働くことはデメリットのほうが多いです。

一方で、整体師の資格を取得して働く場合、次のようなメリットを得られる可能性があります。

  • 就職先や業務内容の幅が広がる
  • お客さまからの信頼を得やすくなる
  • 整体師に役立つ知識や技術が身に付く

以上のメリットやデメリットを考えると、整体師として働くなら資格を取得したほうが良いでしょう。

 

整体師として働くのに役立つ資格

整体師には必須の資格はありませんが、次のような資格を取得しておくと役立ちます。

  • カイロプラクティック
  • リフレクソロジー
  • パーソナルトレーナー

上記を順番に解説します。

 

整体師として働くのに役立つ資格①カイロプラクティック

カイロプラクティックとは、日本カイロプラクティック登録機構(JCR)が発行している資格です。

取得要件 日本カイロプラクターズ協会(JAC)のカリキュラムや、国際認証を受けた海外の大学で学び、団体の試験に合格する
取得難易度 不明
費用 990,000円(税込)

 

カイロプラクティックとは、身体の構造や機能に注目したヘルスケアで、背骨や骨盤の歪みを手によって矯正します。

日本では民間療法や民間資格とされていますが、アメリカやヨーロッパでは国家資格と認められ、WHO(世界保健機関)は医療を補完する代替医療として扱われている治療法です。

腰痛や頭痛、むち打ちなどの不調に効果を発揮するため、整体師として知識や技術を磨きたい方におすすめの資格になります。

 

整体師として働くのに役立つ資格②リフレクソロジー

リフレクソロジーとは、手や指を用いてお客さまの足裏や手、耳などを刺激して、疲労回復をおこなうヘルスケアの資格です。

取得要件 JRECの認定校・認定教室、JRECリフレクソロジースクールのカリキュラムを受けて認定試験に合格する
取得難易度 不明
費用 JRECリフレクソロジースクール レギュラーコース:275,000円(税込)
レギュラー認定試験:11,000円(税込)

 

日本では複数の団体から民間資格が発行されており、表は日本リフレクソロジスト認定機構(JREC)での取得要件や難易度をまとめたものです。

リフレクソロジーも日本では民間療法のように扱われていますが、ヨーロッパやアメリカでは補完療法や緩和ケアとしておこなわれている健康法です。痛みを伴わない施術が多く、整体師として高齢者を相手にすることが多い方は取得してみましょう。

 

整体師として働くのに役立つ資格③パーソナルトレーナー

パーソナルトレーナーの資格では、体の構造やしくみのほかに、栄養やコミュニケーション能力など、さまざまな分野の知識や技術を身に付けることができるため、整体師の仕事に役立ちます。

次の表は、整体師におすすめのパーソナルトレーナーの資格をまとめたものです。

  概要
NSCA-CPT 年齢や性別、経験を問わず幅広い層に対してトレーニングできる知識や医学的、運動生理学的な専門知識などを身に付けた資格
NSCA-CSCS おもにアスリートやスポーツチームを相手に、筋力トレーニングや栄養、生活習慣などの指導ができる資格
NESTA-PFT フィットネスやウエルネスに関する専門的な知識や技術、コミュニケーション対応力、ビジネススキルなどを獲得している資格

 

上記の資格は独学やトレーナー育成スクールなどで勉強して取得することができます。整体師の仕事に役立つ資格のため、取得を検討してみましょう。

 

整体師として働くのに役立つ資格の勉強方法

整体師として働くのに役立つ資格の取得方法は以下のとおりです。

  • 独学
  • 大学や専門学校に通う
  • トレーナー育成スクールに通う

上記を順番に解説します。

 

独学

整体師の仕事に役立つ資格にもよりますが、独学で取得することは可能です。

独学の場合、入学金や授業料などの費用が発生せず、ご自身のスケジュールにあわせて勉強を進めることができます。

一方で、専門的な知識や技術を体系的に学ぶことができないことがデメリットです。

 

大学や専門学校に通う

整体師の仕事でマッサージや鍼などをおこないたい場合は、あん摩マッサージやはり師などの国家資格が必要です。

国家資格の取得要件は難しく、大抵の場合が大学や専門学校に通う必要があります。

大学や専門学校では、「あん摩マッサージ指圧師科」や「鍼灸科」などの国家資格を取得できるコースがあるため、卒業までに必要な資格を取得することが可能です。

ただし、ほかの勉強法に比べて入学金や授業料などの費用が高く、資格を取得するまでの時間もかかります。

 

トレーナー育成スクールに通う

パーソナルトレーナーの資格取得に特化したスクールでも整体師の仕事に役立つ知識や技術を磨くことができます。

専門学校や大学に比べると費用が節約でき、卒業までの時間が短いことがメリットです。また、トレーナー育成スクールによっては夜間コースがあるため、整体師として働いている方でも勉強できます。

 

まとめ

整体師は資格がなくても働くことができます。

しかし、無資格で働くと就職先に困り、施術で失敗するリスクが高くなるなど、多くのデメリットを抱え込むことになるためおすすめできません。

資格を取得していると有利なことのほうが多いため、整体師の仕事に役立ち、取得できそうな資格から勉強してみると良いでしょう。

 

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