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2024.08.24コラム

アスリートフードマイスターは独学で取得できる?取得難易度やメリットなどを解説

アスリートフードマイスターは、アスリートと食の知識を段階的に学べる資格です。1級~3級まであり、1級になると食の知識だけでなく、コーチングや選手のメンタルケアなどを学ぶことができます。

カリキュラムを通じて学べることが多く、現役のアスリートをサポートするスタッフも取得している資格のため、トレーナーを目指している方は検討してみましょう。

この記事では、アスリートフードマイスターについて解説します。アスリートフードマイスターに興味がある方は参考にしてください。

アスリートフードマイスターとは?

アスリートフードマイスターとは、アスリートのパフォーマンスを最大化するために、年齢や競技、タイミングごとに最適なアスリートフードプランを提供できる人材と認められた資格です。

一般社団法人日本アスリートフード協会が認定する民間資格であり、アスリートに対して食事を提供する仕事で役立ちます。

 

 

アスリートフードマイスターは独学で取得できる?

アスリートフードマイスターは誰からも教えを受けずに試験だけを受けるような独学では取得できない資格です。

3級から1級までがあり、協会が開催しているコースで勉強し、修了試験に合格すれば取得できます。

コースは通学制と通信制があり、3級の場合でも合計6時間のカリキュラムを受けなければなりません。

そのため、独学で勉強して修了試験だけを受けるような方法では取得できない資格です。

 

 

アスリートフードマイスターの概要

次の表はアスリートフードマイスターの1級~3級の概要をまとめたものです※1。

  3級 2級 1級
目的 スポーツのための食事学の基礎知識を中心に学ぶ アスリートの食事マネジメントを担える人材を育成する プロスポーツやトップアスリートに帯同できる人材を目指す
合格率 約85% 不明 不明
取得にかかる時間 4コマ×1.5時間 8コマ×1.5時間 15コマ×1.5時間
取得費用
(通学制・通信制共通)
73,700円(税込) 121,000円(税込) 242,000円(税込)

アスリートフードマイスターの1級を取得するためには、3級から順番に取得する必要があります。

そのため、資格を取得していない方はアスリートフードマイスター3級コースから受講しましょう。次項より、アスリートフードマイスターの取得難易度や取得にかかる時間などを解説します。

※1出典:アスリートフードマイスター「スポーツのための食事学。」

 

アスリートフードマイスターの取得難易度

アスリートフードマイスター3級のコース合格率は約85%です。

一般社団法人日本アスリートフード協会の発表によれば、2023年12月31日時点で3級を取得しているのは19,198人で、2級は731人、1級は70人です※2。

2級、1級の合格率は不明ですが、合格している人数を比較すると、アスリートフードマイスター3級は比較的取得しやすい傾向があります。

※2出典:アスリートフードマイスター「受講生データ」

 

アスリートフードマイスターの取得にかかる時間

アスリートフードマイスターは、コースごとに定められているカリキュラムを受講して、その後に検定試験を受ける必要があります。

  取得にかかる時間
3級 4コマ×1.5時間
2級 8コマ×1.5時間
1級 8コマ×1.5時間

上記はあくまでもカリキュラムの時間です。カリキュラム終了後に受ける修了試験に合格しないと資格は取得できないため、更に自習する時間が発生することを覚えておきましょう。

 

アスリートフードマイスターの取得費用

アスリートフードマイスターの取得費用はコースごとに次のように異なります。

  取得費用(通学制・通信制共通)
3級 73,700円(税込)
2級 121,000円(税込)
1級 242,000円(税込)

取得費用には入学金や受講料のほかに、教科書や試験1回分の料金も含まれているため、ストレートで合格すれば余分な費用は発生しません。

アスリートフードマイスター1級を取得するためには、3級と2級も取得する必要があるので、最低でも436,700円(税込)かかると覚えておきましょう。

 

 

アスリートフードマイスターにできることは?

アスリートフードマイスターは、コースごとに学ぶ知識が次のように異なります。

  学ぶ知識
3級    アスリートフード学
   フード・チョイス
   フード・プランニング
   アスリート・レシピ
2級    スポーツ栄養
   トレーニングと食事
   アスリートフード・リスクマネジメント
   身体の機能
   アスリートフード・コミュニケーション
   アセスメント実践
1級    コーチング
   アスリートフードマイスターのドメイン
   予防と治療のケース・スタディーメンタル
   予防と治療のケース・スタディー内科
   予防と治療のケース・スタディー 外科編
   情報の取捨選択
   アスリートの栄養管理
   フード・プランニング実践

3級から1級までで共通していることは、アスリートを深く理解して食のサポートができるようになることです。

また、1級ではプロスポーツで活躍する人材のサポートも可能になるだけの知識や技術を学べます。

 

アスリートフードマイスターとスポーツフードマイスターの違い

スポーツフードマイスターとは、日本安全食料料理協会が認定している資格で、取得するとアスリートへの食事面のサポートが可能な証明になります※3。

次の表は、アスリートフードマイスターとスポーツフードマイスターの違いをまとめたものです。

  アスリートフードマイスター スポーツフードマイスター
認定団体    一般社団法人日本アスリートフード協会    日本安全食料料理協会
取得要件    各コースを受講して修了試験に合格する    認定団体が開催している試験に合格する
合格率    3級:約85%    不明
取得にかかる費用    3級:73,700円(税込)    10,000円(税込)

似たような名前ですが、アスリートフードマイスターとスポーツフードマイスターの最大の違いは、取得要件に講座の受講が含まれているか、含まれていないかという点です。

アスリートフードマイスターはコースごとに定められた講座を受けてから受験しますが、スポーツフードマイスターは講座を受けずにすぐに試験を受けられます。

日本安全食料料理協会の認定講座はありますが、受験資格に含まれていないので、独学で取得可能な資格です。

※3出典:日本安全食料料理協会【JSFCA】「スポーツフードマイスター®資格認定試験」

 

 

アスリートフードマイスターの取得を目指すメリット

アスリートフードマイスターの取得を目指すメリットは以下のとおりです。

  • アスリートに必要な食事の知識が身につく
  • 2級までは通信制の授業があるため、取得しやすい
  • 仕事に活かせる可能性がある

上記を順番に解説します。

 

アスリートに必要な食事の知識が身につく

アスリートフードマイスターは3級でも「スポーツのための食事学」の基礎知識を学ぶことができます。

3級のコースを受講すれば、アスリートにとって、いつ、何を、どのように食べるべきかを理解できるようになり、食事の計画、提案をおこなう知識や技術を身につけることができます。

 

2級までは通信制の授業があるため、取得しやすい

アスリートフードマイスターの3級と2級には通信制の授業があります。

受講料は通学制と同じで、インターネットを通じてご自宅や通勤、通学中に授業を受けることができ、ご自身のペースで勉強を進めることが可能です。

大学や仕事、家事などで忙しい方でも、通信制の授業なら勉強する時間を確保しやすくなるため、アスリートフードマイスターの取得を目指せます。

ただし、アスリートフードマイスター1級は通学のみで、通信制の授業はありません。

 

 

仕事に活かせる可能性がある

アスリートフードマイスターを取得する過程で得た知識が仕事に活かせる可能性があります。

たとえば、公式サイトの「資格取得者の声」によれば、アスリートフードマイスターを取得したことで次のような変化を実感したとコメントしています。

  • 食事で肉体改造に成功した
  • 競技中のエネルギー切れを起こさなくなった
  • 自信を持って食事の内容や量、タイミングなどのアドバイスができるようになった

食事はアスリートに対して大きな影響を与える要素なので、トレーナーやコーチ、あるいはアスリートご自身がアスリートフードマイスターの専門的な知識や技術を身につければ、仕事に活かせる可能性があると覚えておきましょう。

 

 

アスリートフードマイスターが向いている方

アスリートフードマイスターが向いている方は以下のとおりです。

  • スポーツをしている方のご家族
  • スポーツをしている方
  • トレーナーとして働いている方

上記を順番に解説します。

 

スポーツをしている方のご家族

アスリートフードマイスターはアスリートにとって必要な食の知識を得られる資格です。

そのため、子どもや身内でスポーツをしている方を応援するご家族に適しています。

実際、一般社団法人日本アスリートフード協会の発表によれば、取得している方の半数以上がサポーターで、スポーツをしている方のご家族におすすめの資格だといえます※4。

※4出典:アスリートフードマイスター「受講生データ」

 

スポーツをしている方

アスリートフードマイスターはアスリートにとって必要な食の知識を得られるため、ご自身で取得する方も少なくありません。

実際、一般社団法人日本アスリートフード協会の発表によれば、アスリートフードマイスターを取得している方の12%が競技者です※5。

※5出典:アスリートフードマイスター「受講生データ」

 

トレーナーとして働いている方

アスリートを指導するトレーナーや指導者が取得するケースもあります。

アスリートフードマイスターの取得を目指すことで、スポーツに必要な栄養学に関する知識を身につけることができます。1級ではアスリートとの円滑なコミュニケーションのためのコーチング技術を学ぶことが可能です。

専門的な知識だけでなく、実践で役立つスキルも身につけられる資格のため、チームの監督やコーチ、トレーナーなど指導者的立場の方もアスリートフードマイスターの取得を検討してみましょう。

 

 

アスリートフードマイスターを取得する方法

アスリートフードマイスターを取得する方法は以下のとおりです。

  1. コースに申込む
  2. 講座を受講する
  3. 試験を受験する

上記を順番に解説します。

 

コースに申込む

まずは、アスリートフードマイスターの3級のコースに申込みましょう。

公式サイトでアスリートフードマイスター3級の通学制か通信制を選択し、指示に従って操作していけば申込むことができます。

なお、アスリートフードマイスターは3級から1級までありますが、順番に取得しないと受講資格が得られないため、最初に3級に挑戦することが必要です。

 

講座を受講する

3級は1.5時間のカリキュラムを4コマ受けます。

受け方は通学制と通信制があり、申込むときに好きなほうを選べます。通学制は東京都と大阪府に学校があるため、ご自身のスケジュールや都合にあったほうを選びましょう。

通信制は全4回のカリキュラムをWEB動画で学習後、修了試験を受験します。インターネットを通じて学ぶことができるため、学業や仕事などで忙しい方におすすめです。

 

試験を受験する

全4回のカリキュラムが終了し、修了試験に合格すればアスリートフードマイスター3級の資格を取得できます。

なお、修了試験も通学と通信が選べて、受講が通学だった場合でも試験を通信に切り替えることが可能です。

 

 

アスリートフードマイスターとしての働き方は?

アスリートフードマイスターとしての働き方は以下のとおりです。

  • 料理や栄養に関する講師になる
  • アスリートの食に関するライターになる
  • トレーナーとして就職する

上記を順番に解説します。

 

料理や栄養に関する講師になる

アスリートフードマイスターは民間資格のため、取得したことで就職できるとは限りません。

しかし、他の資格と組み合わせることで料理や栄養に関する講師として働ける可能性はあります。

また、一般社団法人日本アスリートフード協会は資格取得者にイベント講師を依頼するケースがあるため、料理や栄養に関する仕事を始めたい方は取得を検討してみましょう。

 

アスリートの食に関するライターになる

アスリートフードマイスターを取得する過程で、スポーツやアスリートに関する食事や栄養の知識を身につけることができます。

アスリートの食に関する知識や技術が身についているので、アスリート向けの食事や栄養の情報を提供するライターとして活躍できる可能性があります。

 

トレーナーとして就職する

一般社団法人日本アスリートフード協会の発表によれば、アスリートフードマイスターを取得した方の活躍の場として、ジムやクラブチームなどがあります※6。

アスリートフードマイスターを取得したからといって必ず就職できるとは限りませんが、就職を希望している方にはおすすめです。

※6出典:アスリートフードマイスター「資格の活かし方 -スポーツのための食事学。」

 

 

アスリートフードマイスター以外におすすめの資格

トレーナーを目指している方が、アスリートフードマイスター以外に取得しておきたい他の資格を順番に解説します。

 

スポーツフードマイスター

スポーツフードマイスターは、日本安全食料料理協会が認定している資格です※7。

取得要件 団体が開催している試験に合格する
合格率 不明
取得までの費用 10,000円(税込)

スポーツをしている方やアスリートに対して必要な栄養の基礎知識や、毎日の献立を実践レベルまで身につけられた方に与えられます。

アスリートに必要な栄養や献立のことを学べるため、トレーナーやコーチなどを目指している方におすすめの資格です。

また、取得要件にカリキュラムを受講することが含まれていないので、独学での取得ができます。

※7出典:日本安全食料料理協会【JSFCA】「スポーツフードマイスター®資格認定試験」

 

NSCA-CPT

NSCA-CPTとは、全米ストレングス&コンディショニング協会(NSCA)が認定している資格です※8。

取得要件 高校を卒業している、あるいは高卒認定試験に合格している
18歳以上
NSCAジャパンの正会員か学生会員
有効なCPR/AEDの認定者※9
難易度 82.3%(2022年度)
取得までの費用 独学なら約8万円~約9万円

クライアントの目的や理想に合わせて、トレーニングや食事をマンツーマンで指導するパーソナルトレーナーに役立つ知識や技術を身につけることができます。

アスリートフードマイスターでは身につけにくい、トレーニングに関する知識を得たい方は取得を検討してみましょう。

※8出典:NSCA「NSCA認定資格とは」
※9資格認定に有効なCPR/AEDの認定には条件があります。

 

NESTA-PFT

NESTA-PFTとは、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会(NESTA)が認定している資格です※10。

取得要件 必須要件
(全部満たす必要がある)
NESTA JAPANからPFTテキストを購入済み
CPR・AEDの技能を習得・保持している
日本国籍または、日本での就労可能な在留資格を有する
満18歳以上で、高等学校卒業以上の者、高等学校卒業程度認定資格試験合格者、またはNESTAが認定する教育カリキュラム修了者
該当要件
(ひとつ以上に該当する)
1年以上のパーソナルトレーナー・インストラクターなどの実務経験がある
1年以上の運動部指導、フィットネス企業勤務経験がある
体育系または、医療系の大学・専門学校を卒業している
NESTAの認定する養成講座、養成コース(認定校・認定アカデミー含む)を受講済みである
難易度 50%~60%
取得までの費用 独学なら約8万円~約21万円

NESTA-PFTもパーソナルトレーナー向けの資格ではありますが、人体やトレーニングなどの知識のほかに、クライアントとのコミュニケーション対応力やビジネススキルなどを身に付けることが可能です。

将来的に独立して、トレーナージムやアスリート向けの料理教室などを開きたいと考えているなら、コミュニケーション能力やビジネススキルも必要になるので、取得してみると良いでしょう。

※10出典:NESTA JAPAN(ネスタジャパン) -全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会「NESTA PFT認定 取得までの流れ」

 

 

まとめ

アスリートフードマイスターは、アスリートに必要な食の知識を学べる資格です。

講座を受けてから取得するため、誰からも教えを受けずに試験だけを受けるような意味での独学での取得はできません。

3級から1級まであり、順番に取得する必要があるため、まずは3級から始めてみましょう。

また、他の資格取得に興味がある方はトレーナー育成スクールに通ってみると良いです。

 

 

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ASPトレーナースクールではNSCA-CPTやNESTA-PFTなどのパーソナルトレーナーに関する資格取得を目指せるカリキュラムがあります。

仕事が忙しい社会人向けのコースもあり、マンツーマンレッスンで資格取得をサポートするので安心です。

トレーナーに関する資格に興味がある方は、まずはASPトレーナースクールの無料体験授業を受講してみましょう。

 

 

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