スポーツ栄養プランナーは適切な栄養サポートで、スポーツをしている子どもやアスリートなどのパフォーマンス向上を目指すために必要な資格です。
スポーツをしている方に料理を提供する、あるいは栄養指導をする方は資格取得を検討してみましょう。
この記事では、スポーツ栄養プランナーについて解説します。スポーツ栄養プランナーの資格を知りたい方は参考にしてください。
スポーツ栄養プランナーとは?
スポーツ栄養プランナーとは、Office LAC-Uが認定団体となっている民間資格です。Office LAC-Uは栄養アドバイスや研究発表、講演などをおこなっている団体です。
スポーツ栄養プランナーの資格取得を目指す過程で、アスリートに対して適切な栄養バランスの指導や、メニューの提案などをおこなえる知識が身に付きます。
スポーツ栄養プランナーの取得難易度
スポーツ栄養プランナーの合格率は非公開です。
受験資格はなく、講座に申込むと教材とテキストが郵送され勉強は在宅で進められます。受講期間内に添削課題を提出し、検定試験で70%以上正答なら合格となります。
仮に検定試験に落ちたとしても、受講期間内なら最大3回までチャレンジすることが可能です。断言はできませんが、取得難易度は低めの資格といえます。
スポーツ栄養プランナーの取得にかかる時間
スポーツ栄養プランナーの講座では、1日30分程度の学習時間を4ヵ月続けることで、スポーツ栄養の基礎知識や栄養摂取の考え方、実践的なメニュー作りなどの知識を身に付けて資格取得ができるとされています。
なお、受講開始から最長8ヵ月まではサービスが利用できるため、仕事や学業、家事などで忙しい方でも取得しやすい資格となっています。
スポーツ栄養プランナーの取得費用
スポーツ栄養プランナーは独学で進める講座で、一括払いの場合は38,000円(税込)、分割払いの場合は2,980円(税込)の13回払いとなっています。
なお、費用には教材やテキストのほかに検定費用も含まれているため、追加費用はかかりません。
スポーツ栄養プランナーにできることは?
スポーツ栄養プランナーの資格は、適切な栄養サポートでアスリートのパフォーマンスを向上させる知識を身に付けた証です。
資格取得の過程で身に付けた知識があれば、アスリートの日頃のトレーニングや大事な試合に合わせた適切な栄養サポートができるようになります。
また、大人だけでなく、小学生から高校生までのジュニア期に重要な栄養サポートをおこない、健康で強い身体作りを目指すことも可能な資格です。
スポーツ栄養プランナーとスポーツフードアドバイザーの違い
スポーツフードアドバイザーは一般財団法人日本能力開発推進会が発行している資格です。次の表は、スポーツ栄養プランナーとスポーツフードアドバイザーの特徴をまとめたものになります。
|
スポーツ栄養プランナー |
スポーツフードアドバイザー |
認定団体 |
Office LAC-U |
一般財団法人日本能力開発推進会 |
勉強や検定試験の進め方 |
在宅 |
在宅 |
取得費用 |
38,000円(税込) |
55,200円(税込) |
受講期間 |
最長8ヵ月 |
3ヵ月(長期サポートあり) |
スポーツフードアドバイザーは在宅で講座や試験を受けることができ、ライフステージの変化にあわせて必要な栄養や食事の知識を身に付けられるなど、スポーツ栄養プランナーとの共通点は多いです。
スポーツ栄養プランナーとスポーツフードアドバイザーのおもな違いは取得費用と受講期間のため、ご自身の状況にあわせて選ぶと良いでしょう。
スポーツ栄養プランナーの取得を目指すメリット
スポーツ栄養プランナーの取得を目指すメリットは以下のとおりです。
- ご自身のペースで取得しやすい
- スポーツや栄養に関する知識が身に付く
- 仕事に活かせる可能性がある
上記を順番に解説します。
ご自身のペースで取得しやすい
スポーツ栄養プランナーは講座の受講から試験まで在宅でおこなえる資格です。
1日30分の勉強時間を4ヵ月続けることを目安としていますが、仕事や学業の合間にコツコツと進めたり、短期間に集中して一気に勉強したりするなど、勉強のスケジュールを自由に組み立てて資格取得を目指せます。
ご自身の好きなタイミングで勉強を進められるため、ご自身のペースで取得しやすいです。
スポーツや栄養に関する知識が身に付く
スポーツ栄養プランナーの資格取得の過程で、次のようなことを学べます。
- スポーツと栄養の基礎知識
- トレーニング別の栄養摂取
- メニューのプランニング
資格取得の過程で栄養素や体のしくみなどの知識が身に付き、年齢やトレーニング内容にあわせた栄養サポートがおこなえるようになります。
仕事に活かせる可能性がある
スポーツ栄養プランナーの講座で使われる教材やテキストは、競技のトップアスリートの栄養サポート経験がある講師が執筆しています。
具体的な栄養摂取のポイントやレシピを学べるため、アスリートの栄養を考える方の仕事や料理などに役立つ可能性が高いです。
また、レシピ集も付いてくるので、学校の部活動やクラブチームなどで頑張っている子どもの料理を作る際の参考にもなります。
スポーツ栄養プランナーに向いている方
スポーツ栄養プランナーに向いている方は以下のとおりです。
- スポーツをしている方
- スポーツをしている方のご家族
- トレーナーとして働いている方
上記を順番に解説します。
スポーツをしている方
スポーツ栄養プランナーはアスリートのパフォーマンスやコンディションの向上などを目的とした知識を身に付けられる資格です。
アスリートやスポーツをしている方が取得できれば、ご自身の成績アップにつながる可能性があるため、取得を検討してみましょう。
スポーツをしている方のご家族
子どもが野球をやっている、夫がプロのアスリートなど、スポーツをしている方のご家族にもおすすめの資格です。
スポーツをしている方はより多くのエネルギーや栄養を必要としているため、適切なメニューを提供する必要があります。
とくに、子どもは運動をしていなくても、多くの栄養素を摂取する必要があるため、栄養素に関する知識が身に付くスポーツ栄養プランナーの取得はおすすめです。
トレーナーとして働いている方
パーソナルトレーナーやマネージャーなど、スポーツをしている方のサポートや指導をしている方も取得を検討してみましょう。
スポーツ栄養プランナーの資格は栄養素に関する知識や実践的なメニュー作りを学ぶことができ、本番に成果を最大限発揮できる身体作りを目指すのに必要な知識が身に付けられます。
パーソナルトレーナーの場合はトレーニングメニューに合わせた食事内容を、マネージャーならトレーニング後に摂取するべき栄養素などの知識が身に付くため、トレーナーとして働いている方におすすめの資格です。
スポーツ栄養プランナーを取得する方法
スポーツ栄養プランナーを取得するまでの流れは以下のとおりです。
- 講座に申込む
- 講座を在宅で受講する
- 検定試験を在宅で受験する
上記を順番に解説します。
講座に申込む
スポーツ栄養プランナーは、講座を受講して検定試験に合格すれば取得できます。
資格取得を考えている方は、まずは講座に申込みましょう。
講座を在宅で受講する
スポーツ栄養プランナーの講座は在宅で受講します。
郵送された教材やテキストを進めながら、添削課題を提出します。在宅ではありますが、学習の途中でわからないことをメールや郵送で質問できるため、安心して受講することが可能です。
なお、受講期間は最長8ヵ月間となっています。
検定試験を在宅で受験する
スポーツ栄養プランナーの受講期間内に3回の添削課題を提出したら、検定試験を受けます。
マークシートに記入する検定試験を在宅でおこない、70%以上の正答で合格です。受講期間内なら最大3回までチャレンジできるので、しっかりと勉強しながら受験しましょう。
スポーツ栄養プランナーとしての働き方は?
スポーツ栄養プランナーとしての働き方は以下のとおりです。
- 栄養に関するライターになる
- 料理や栄養に関する講師になる
- トレーナーとして就職する
上記を順番に解説します。
栄養に関するライターになる
スポーツ栄養プランナーの資格取得することで、スポーツと栄養に関する知識や技術が身に付いているので、ライターとして活躍できる可能性はあります。
インターネット上で掲載される記事のライターや、実績を積めば本を出すこともできるため、栄養に関するライターとして働きたい方は取得を検討してみましょう。
料理や栄養に関する講師になる
スポーツ栄養プランナーは民間資格のため、直接的な就職には結びつきません。
しかし、料理や栄養に関する知識が身に付くため、ご自身で料理や栄養に関する教室を開いたり、講師として就職したりできる可能性はあります。
なお、職場によってはスポーツ栄養プランナー以外の資格取得を要求されるケースがあるため、募集内容は確認しましょう。
トレーナーとして就職する
スポーツ栄養プランナーの資格を取得したことで、次のようなトレーナーとして就職できる可能性があります。
- スポーツトレーナー
- ジムトレーナー
- パーソナルトレーナー
トレーナーはアスリートやスポーツ選手に対して栄養指導や料理メニューの提案などをする場合があるため、スポーツ栄養プランナーの資格を有効に活用できます。
トレーナーとして就職したいと考えている方だけでなく、現在トレーナーとして働いている方も取得を検討してみると良いです。
スポーツ栄養プランナー以外におすすめの資格
スポーツ栄養プランナー以外におすすめの資格を順番に紹介します。
スポーツフードアドバイザー
スポーツフードアドバイザーは一般社団法人日本能力開発推進協会が認定している資格です※1。
取得要件 |
協会が指定する認定教育機関での教育訓練をすべて終了する |
難易度 |
不明 |
取得までの費用 |
55,200円(税込) |
スポーツ栄養の知識と実践力を身に付けたプロのアドバイザーの証で、スポーツをしている子どもやパートナーを支える際に役立ちます。
スポーツ栄養プランナーと似た資格ではありますが、アスリートの栄養管理に必要な専門知識を持つアドバイザーを目指す場合は取得を検討してみましょう。
※1出典:日本能力開発推進協会 (JADP)「スポーツフードアドバイザー資格」
NSCA-CPT
NSCA-CPTとは、National Strength and Conditioning Association(NSCA)が優れた専門的能力を持つ人物と認定した方に与えている資格です※2。
取得要件 |
高校を卒業している、あるいは高卒認定試験に合格している
18歳以上
NSCAジャパンの正会員か学生会員
有効なCPR/AEDの認定者※3 |
難易度 |
82.3%(2022年度) |
取得までの費用 |
独学なら約8万円~約9万円 |
パーソナルトレーナーとして働く場合、筋肉の付き方や食事の与える影響などの知識が必要です。
スポーツ栄養プランナーは食事や栄養素に関する知識を身に付けられますが、トレーニングやコンディション全般の指導をおこなうための知識や技術は身に付きにくいため、トレーナーとして働きたい方は取得を目指しましょう。
※2出典:NSCA「NSCA認定資格とは」
※3資格認定に有効なCPR/AEDの認定には条件があります。
NSCA-CSCS
NSCA-CSCSとは、NSCAが認定しているもうひとつの資格で、スポーツパフォーマンス向上を目的としている方におすすめの資格です※4。
取得要件 |
NSCAジャパンの正会員か学生会員
学位取得者、または高度専門士の称号の保持者
有効なCPR/AEDの認定者※5 |
難易度 |
55.1%(2022年度) |
取得までの費用 |
独学なら約8万円~約9万円 |
NSCA-CPT は一般の方やアスリートなどを対象にトレーニングの指導が可能な資格ですが、NSCA-CSCSはアスリートやスポーツチームを対象としています。
スポーツ栄養プランナーに比べて、栄養やドーピング、生活習慣などに関する、より専門的な知識や技術が身に付く資格です。
取得要件がNSCA-CPTよりも厳しいですが、プロのアスリートを相手に仕事をしたい、あるいはサポートしたいと考えている方は取得を検討してみましょう。
※4出典:NSCA「NSCA認定資格とは」
※5資格認定に有効なCPR/AEDの認定には条件があります。
まとめ
スポーツ栄養プランナーは適切な栄養サポートで、スポーツにおけるパフォーマンスの向上を目指せる知識や技術を身に付けられる資格です。
受講から検定試験まで在宅で受けられるため、仕事や学業、家事などで忙しい方でも取得しやすくなっています。
スポーツ栄養プランナーは、スポーツやトレーニング内容などに合わせた栄養摂取の知識が身に付きますが、スポーツトレーナーとして働くことを考えている方は、指導する技術が身に付くNSCA-CPTやNSCA-CSCSの取得も検討してみましょう。
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