スポーツ好きの方のなかには、スポーツ関係の仕事に就きたいと考えている方も多いのではないでしょうか。スポーツ関係の仕事には、さまざまな種類があり、仕事内容や働き方、待遇もそれぞれ異なります。
スポーツ関係の仕事に就きたい場合、どのような職種があるのかをチェックし、その上でご自身の希望に合った職種をピックアップする必要があるでしょう。
この記事では、13種類のスポーツ関係の仕事を紹介すると共に、スポーツ関係の仕事に向いている方の特徴や仕事に就くためのポイント、給与面について解説します。
スポーツ関係の仕事が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
スポーツ好きな人必見!スポーツ関係の仕事13選
スポーツ関係の仕事として、以下の13種類を紹介します。
- プロスポーツ選手
- スポーツトレーナー
- スポーツインストラクター
- スポーツ審判員
- スポーツドクター
- 監督・コーチ
- スポーツジャーナリスト
- スポーツ雑誌編集者
- スポーツカメラマン
- 体育教師
- スポーツメーカーの社員
- スポーツ用品店のスタッフ
- スポーツ施設のスタッフ
順番に詳しく解説します。気になる仕事があるかチェックしてみましょう。
プロスポーツ選手
プロスポーツ選手は、野球・サッカー・テニス・卓球など、それぞれのスポーツをプレイして収入を得ます。
プロスポーツ選手は個人事業主なので、自分で所得を申告する必要があります。また、労働基準法も適用されませんが、人気選手になればCM契約やスポンサー契約によっても収入を得られます。
プロスポーツ選手は、観客を魅了する高度なプレイをしなければなりません。いつでも実力が発揮できるよう、厳しいトレーニングや食事管理、体調管理が必要となるでしょう。
試合に出場するだけでなく、ファンとのイベントやマスコミ対応などの仕事もあります。
スポーツトレーナー
スポーツトレーナーは、スポーツをする方が最大限のパフォーマンスを発揮するためのサポートをするのが仕事です。スポーツ選手や実業団の選手の指導に加えて、ジムやスポーツチーム、部活動で指導をおこなう場合もあります。
おもな仕事内容として、以下のようなものがあります。
- トレーニング指導
- ケガの予防・応急処置
- リハビリの指導
- 試合に向けてのコンディショニング
スポーツトレーナーになるために必ずしも必要な資格ではありませんが、各スポーツや身体についての深い知識が必要です。スポーツ選手が表舞台で活躍するためには、優秀なスポーツトレーナーの存在が必要不可欠といえるでしょう。
スポーツインストラクター
スポーツインストラクターの仕事は、スポーツジムやフィットネスクラブでスポーツ指導をおこなうことです。ジムを利用する方の目的は、ダイエット・健康管理・体力向上・筋肉質な身体を目指すなど、各個人によって異なるため、それぞれにあったサポートが求められます。
さまざまな目的に対し、スポーツインストラクターはトレーニングメニューを作成するほか、利用者がケガをしないよう、安全面にも気を配る必要があります。多くの方にスポーツの必要性や楽しさを伝えられる仕事です。
スポーツジムやフィットネスクラブは、休日や夜間、24時間営業の施設もあり、シフトによる交代勤務制が一般的な働き方です。
スポーツ審判員
スポーツ審判員のおもな仕事は、ルールに則ってスポーツの試合をスムーズに進行させることです。審判の判定で勝敗が決まることもあるため、重要な存在といえるでしょう。
審判員になるには、各スポーツの競技連盟が設けた資格を取得する必要があります。競技やルールに関する深い知識が必要となるでしょう。公正で正確な判定をしなくてはならず、常に冷静な対応が求められます。
プロ野球とサッカーの一部審判以外は、他の仕事をしながらボランティアで活動している方がほとんどです。
スポーツドクター
スポーツドクターとは、スポーツ選手やスポーツをする方の専門医師です。スポーツによるケガの診療や健康管理、メンタルケアや健康管理もおこないます。競技会の医事運営やドーピング検査もスポーツドクターの仕事です。
プロのスポーツ選手だけでなく、学生や高齢者、障害者を対象とした運動指導をおこなうこともあります。スポーツドクターには、医師免許のほかに「日本スポーツ協会公認スポーツドクター」「日本整形外科学会認定スポーツ医」「日本医師会認定健康スポーツ医」のうち、いずれかの資格取得が必要です。スポーツドクターの多くは整形外科医が占めていますが、ほかの診療科の医師も活躍しています。
監督・コーチ
監督・コーチの仕事内容は、選手の育成や試合時の戦術の指導です。技術面はもちろん、メンタル面での支援もおこないながら、選手が試合で勝てるよう導きます。
活躍の場は、プロ、アマチュア、ジュニアなどさまざまです。競技に関する知識だけでなく、スポーツ医学やスポーツ理論、運動理論、戦略論などさまざまな知識が必要です。スポーツによってはライセンスや資格が必要となる場合もあります。
働き方としては、個人でチームと契約を結んで就任する方がほとんどです。
スポーツジャーナリスト
スポーツジャーナリストとは、スポーツ関連のメディアで活動するジャーナリストです。スポーツに関する話題を、テレビやラジオ、雑誌、Webメディアなどで発信します。
スポーツそのものや選手の魅力、正確な情報をわかりやすく伝える技術が必要で、文章力だけでなくリサーチ力や洞察力なども求められるでしょう。新聞社や出版社などに所属している方もいれば、フリーランスで活躍している方もいます。
スポーツ雑誌編集者
スポーツ雑誌編集者とは、スポーツ雑誌の企画や制作をする仕事です。おもに雑誌のページの内容やレイアウトを決め、カメラマンやライターの手配をおこないます。
選手や関係者への取材の手配もスポーツ雑誌編集者の仕事で、編集者みずから取材や執筆をおこなう場合もあります。自分が担当するスポーツの業界について知識を深める必要があり、関係者とのつながりを持つことも仕事の一環となるでしょう。
スポーツカメラマン
スポーツカメラマンとはスポーツ専門のカメラマンで、大会や試合、イベントなどの様子を撮影します。動いている被写体をきれいに見やすく撮影するために、高い技術力が必要となるでしょう。
スポーツの感動的な瞬間をカメラに収めるほか、依頼者が欲しいと考えている写真を的確に撮影するセンスも求められます。
スポーツカメラマンにはさまざまな働き方があり、新聞社や出版社に所属している方もいればフリーランスの方も存在します。
体育教師
体育教師は、小学校・中学校・高校などの学校教育において、保健・体育を指導する教師です。クラスの担任や副担任を務める場合もあります。部活動の顧問や学校行事の統率など、さまざまな仕事を任せられるでしょう。
体育教師は運動の楽しさや健康な身体づくりを子どもに教える役割があります。子どもの成長を支援する大事な職種といえるでしょう。
体育教師になるには、教員免許の取得が必要となります。
スポーツメーカーの社員
スポーツメーカーとは、スポーツグッズやアウトドアグッズなどに関わるメーカーのことです。スポーツメーカーの業務は、スポーツ用品の企画やデザインなどの開発・製造・販売などです。
社員にはスポーツへの思いだけでなく、さまざまなスキルが求められます。自社の製品を広めるための営業力や、商品開発のための専門知識も必要となるでしょう。たとえば、メーカーによっては海外へ製品を広めるための外国語のスキルを必要とする場合があります。
スポーツメーカー用品店のスタッフ
スポーツメーカー用品店のスタッフは、スポーツ関連製品の販売を担っています。数あるメーカーや商品の特徴を理解し、顧客が求める製品を提案したり、アドバイスしたりすることも重要な仕事のひとつです。
スポーツメーカー用品店のスタッフには、コミュニケーション能力やスポーツの専門知識が必要となります。スポーツの経験があれば顧客へのアドバイスに活かせるでしょう。
スポーツ施設のスタッフ
スポーツ施設のスタッフとは、スポーツジムやフィットネスジムのスタッフ、市民体育館や市民プール、野球場、テニスコートなど公共施設を管理するスタッフのことです。
スポーツジムやフィットネスジムのスタッフは、利用者にマシンの使用方法を教えたり、トレーニングに関するアドバイスをおこなったりします。多くの場合、事務作業や清掃なども仕事内容に含まれるでしょう。
一方、公共施設を管理するスタッフは利用者への案内や設備の点検、施設の清掃などをおこないます。どちらもスポーツや設備に関する知識、高いコミュニケーション能力が必要となるでしょう。
スポーツインストラクターと同様に、民間の場合は休日や夜間、24時間営業の施設もあり、シフトによる交代勤務制が一般的な働き方です。
スポーツ関係の仕事に向いている人
スポーツ関係の仕事に向いている人の特徴は以下になります。
- スポーツが好きな人
- コミュニケーション能力がある人
- 体力がある人
- メンタルが安定している人
スポーツ関係の仕事の多くは、専門知識に加えて、スポーツの楽しさや魅力を人に伝える役割も担っているため、スポーツ好きでコミュニケーション能力の高い人に適しているといえます。
また体を動かすことも多いので、一定の体力も必要となるでしょう。スポーツ選手やスポーツトレーナー、監督・コーチには、どのような状況でも冷静でいられるなど、メンタルが安定していることが必須となります。
資格なしでもスポーツ関係の仕事に就くことは可能か?
スポーツ関係の仕事のなかには、資格が必要ない職種もあります。具体的には、スポーツジャーナリストやスポーツ雑誌編集者、スポーツカメラマン、スポーツメーカーの社員やスポーツ用品店のスタッフ、スポーツ施設のスタッフなどです。
一方スポーツ選手として活躍する場合、種目によってはライセンスの取得や研修所を卒業することが必須となる場合もあります。たとえば、先述したスポーツドクターやスポーツ審判員にはライセンスの取得が必須です。
ここからは、スポーツ関係の仕事に就く方法を以下の3つにわけて解説します。。
- 資格・スキルを習得する
- 大学・専門学校で学ぶ
- 企業に就職する
それぞれ順番に見ていきましょう。
資格・スキルを習得する
スポーツドクターやスポーツ審判員など、資格を取得していないと就けない職種を選ぶ場合には、取得する必要があります。また、資格がなくても就ける職種を選ぶ場合でも、現場で役立つスキルを習得することにより、就きたい職種に就ける確率が高くなり、活躍の幅も広がりやすい傾向にあります。
たとえば、スポーツ経験がある方はスポーツをする方の気持ちや状態を把握しやすいので、それだけでも大きなスキルとなります。そのほか、スポーツに関する専門知識や技術などの習得は、スポーツ関係の仕事をするのに大きく役立つでしょう。
大学・専門学校で学ぶ
スポーツ系の仕事の中でも、スポーツドクターになるためには大学の医学部で学び、医師免許を取得しなければなりません。また、体育教師になるためにも大学への進学が近道でしょう。
スポーツジャーナリストやスポーツ雑誌編集者、スポーツメーカーの社員になりたい場合も、大学での体系的な学びや人間関係が仕事に活かせます。
スポーツトレーナーやスポーツインストラクターとして活躍したい場合には、専門分野に特化した授業が受けられる専門学校もおすすめです。
進路に迷っている方は、オープンキャンパスや体験入学への積極的な参加をおすすめします。また、学校ごとに卒業生の就職先を調べるのも良いでしょう。
企業に就職する
スポーツメーカーに就職できるのは、スポーツ関連の学部の卒業生だと思われがちです。しかし、実際にはほかの業界と大きな違いはなく、さまざまな学部から採用されています。
スポーツジャーナリストやスポーツ雑誌編集者になりたいなら、テレビ制作会社や出版社などのマスコミ関連企業への就職を目指すのがおすすめです。
また、スポーツ用品店のスタッフやスポーツ施設のスタッフも、募集があれば積極的に応募してみるのがおすすめです。未経験でも、スポーツへの熱意や接客経験などが認められれば採用される可能性は十分にあります。
スポーツ関係の仕事で高収入を得ることは可能?
スポーツ関係の仕事にはさまざまな種類があり、明確に収入相場が決まっているわけではありません。たとえば、人気スポーツのプロスポーツ選手、監督、コーチとして活躍できれば、高収入が得られるでしょう。
そのほかの職種でも、それぞれの職種に必要な資格やスキルを身に着け、経験を積むことで高収入が期待できます。
ちなみに、厚生労働省が運営する「job tag(職業情報提供サイト)」では、スポーツ関係の仕事の賃金(令和4年賃金構造基本統計調査結果)について、次のように掲載しています。
職種 |
賃金(年収) |
スポーツインストラクター |
383.8万円 |
小学校教員 |
739.7万円 |
雑誌記者 |
697.6万円 |
出典;厚生労働省「job tag(職業情報提供サイト)」の結果を加工して作成
スポーツ関係の仕事を選ぶ際には、収入面も考慮してご自身が納得して働ける職種を選びましょう。
まとめ
この記事では、13種類のスポーツ関係の仕事について紹介しました。
スポーツ関係の仕事には、さまざまな職種があります。職種によっては資格が必要な場合もあるため、なりたい職種がはっきりと決まっているなら、早い段階で就職に向けての計画を立てましょう。
一方で、スポーツ関連の大学や専門学校を卒業していなくても働ける可能性がある仕事も多くあります。スポーツが好きで挑戦したいと考えるなら、必要なスキルや能力を身につけ、積極的に企業の求人に応募してみましょう。
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