皆様こんにちは!
ASPトレーナースクールの山田です!
ここ数日はすっかりと気温が下がり、半袖では少し肌寒い日が続くようになってきました!
気温の急激な変化による体調管理、ご留意くださいませ!
今回はNSCA試験に頻出する9章の健康評価(スクリーニング)に関する問題を出題させていただきます!
a 過去1ヶ月以内に、通常時に胸の痛みを感じたことはあるか?
b 1年以内に心臓や肺などに関わる疾患を指摘されたことはあるか?
c めまいによるふらつき、意識の消失経験はあるか?
答え:b
解説
PAR-Qに記載されている事項は下記の通りです!
①心臓に何らかの症状がある。または医師が勧めた運動以外の制限がある
②運動中に胸の痛みを感じる
③過去1ヶ月以内に、通常時に胸の痛みを感じた事がある
④めまいによるふらつき、意識の消失経験がある
⑤動かす事で悪化する恐れのある外科疾患がある
⑥血圧や心疾患に関連する薬を処方されている
⑦その他、身体活動をすべきでない理由がある
PAR-Qは、7つの項目から構成されており、質問に対し「はい」か「いいえ」で答えるだけなので、簡単で費用効果が高いと言われております!この7つの項目のうち、いずれか1つでも「はい」に該当すると、医師への紹介が必要となります。
7つの項目については、1度しっかりと音読して頭にインプットしておきましょう!
なお、PAR-Qはあくまで健康状態を把握する上での第一段階でのスクリーニングであり、より詳しい冠状動脈疾患リスクを把握するために「健康・医療質問票」にて詳しい既往歴を確認していきます。
a 3
b 4
c 5
答え:b
解説
まずは、危険因子の基準値を再確認してまいりましょう!
年齢 | 男性45歳以上/女性55歳以上 |
家族歴
・心筋梗塞 ・冠状動脈血管再生術 ・突然死 |
父の他-(兄弟/息子)が55歳以前
母の他-(姉妹/娘)が65歳以前 |
喫煙 | 喫煙者/禁煙6ヶ月以内の元喫煙者/受動喫煙者 |
非活動的な生活習慣 | 週3日、1日30分以上、3ケ月以上行っていない |
肥満 | BMI30以上 または
ウエスト102cm以上(男性)or 88cm以上(女性) |
高血圧症 | 収縮期血圧140mmhg以上 拡張期血圧90mmhg以上 |
脂質異常症 | 総コレステロール値 200mg/dl以上
LDLコレステロール値 130mg/dl以上 HDLコレステロール値 40mg/dl未満 ただし、高値のHDLコレステロール値(60mg/dl以上)は、危険因子を1つ取り除く(相殺する)ことができる。 |
血糖値 | 空腹時血糖値100mg/dl以上 |
上記の基準を基に、Aさんの該当する危険因子をカウントしてみましょう。
①女性57歳
→ 基準値の55歳以上なので該当!
②座業中心の生活
→ 非活動的な生活習慣に該当!(座業中心と出たら、非活動的な生活習慣と認識しましょう)
③夫が愛煙家
→ Aさんは禁煙していても、受動喫煙者という判断になるので該当!
④Aさんの父は54歳の時に冠状動脈血管再生術を受けている
→ 基準の55歳以前で手術を受けているので、該当!
⑤血圧は138/89
→ 基準値(140/90)以下なので問題なし!
⑥LDL値は138、HDL値は64
→ LDL値は基準値の130以上なので該当。しかしHDL値は60以上なので相殺!
よって、危険因子は4個ということになります!
以上、いかがでしたでしょうか?
9章の健康評価はクライアントの命に直結する重要な項目ですので、しっかりと抑えていきましょう!
それでは、また次回の配信をお楽しみに!