みなさんこんにちは!
ASPトレーナースクールです!
本日は[第9章 スクリーニング~冠動静脈疾患(CAD)~]について問題&解説です!
冠動静脈疾患の危険因子については必ずと言っていいほど出題されているのでチェックしておきましょう!
それでは早速問題です!
問題:40歳の男性が初めての10km走の準備の為にパーソナルトレーナーを雇うことに決めた。
彼はこの一年間、定期的にジョギングプログラムを行っている。彼は1型糖尿病であるが、医者から継続するための許可を得た。初回の体力評価は以下の通りであった。
このクライアントは冠動静脈疾患の危険因子はいくつありますか?また危険の階層化はどれか?
それではシンキングタイム1分です!
答え.b
1分かからずに正解できましたか?
不正解だった方も、今回で理解して正しいスクリーニング(ふるい分け)をしていきましょう。
危険因子の数により、低い危険性•中程度の危険性•高い危険性と階層が変わりましたよね。
冠動静脈疾患(COD)の危険因子も含めて確認して行きましょう。
冠状動脈疾患とは、心臓の心筋に十分な血液が供給されないために起こる病気です。
心筋に血液を供給する冠状動脈の血流が悪くなることによって生じます。
年齢 | 男性45歳/女性55歳 |
喫煙 | 喫煙者/禁煙6ヶ月以内の元喫煙者/受動喫煙者/ |
非活動的な運動週間 | 週3日/1日30分以上/3ヶ月行っていない |
肥満高血圧症 | BMI30以上または男性ウエスト102cm以上/女性88cm以上 |
脂質異常症 | 総コレステロール200mg/dl以上
HDLコレステロール40mg/dl未満 LDLコレステロール130mg/dl以上 |
糖尿病前症 | 空腹時血糖値100mg/dl以上 |
高血圧症 | 収縮期血圧140mmhg以上/拡張期血圧90mmhg以上 |
家族歴
心筋梗塞/冠動静脈疾患再生手術/突然死 |
父の他-(兄弟/息子)が55歳以前
母の他-(姉妹/娘)が65歳以前 |
低い危険性 | 冠動静脈疾患の危険因子が0〜1つ |
中程度の危険性 | 冠動静脈疾患の危険因子が2つ以上 |
高い危険性 | 心臓・肺・代謝系の疾患/1型・2型糖尿病/甲状腺障害などがある/心雑音やめまいや失神などの兆候がある |
冠動静脈疾患の危険因子と階層化の確認はできましたか。
危険因子となる項目を数えて、それから各階層に分類します。
今回の40歳の男性は危険因子が2つありました。
1つ目は総コレステロール値とHDLコレステロール値、2つ目は安静時の収縮期血圧が基準値よりも高いことです。
コレステロール値はまとめて1つで数えますので、しっかりと復習しておきましょう。
危険因子が2つ以上なので、中程度の危険性だと思っている方はいませんか。
問題文の中で、1型糖尿病という言葉が出てきていますね。
『危険の階層化』の表で示している高い危険性の条件は『心臓•肺•代謝系の疾患/1型•2型糖尿病/甲状腺障害などがある/心雑音やめまいや失神などの兆候がある』とされています。
危険因子の数が2つ以上なので、中程度だと決めつけるのではなく、高い危険性の条件に当てはまる項目がないか、問題文を読み、適切な選択をしましょう。
例外が1つだけあり、陰性として数えられる項目が存在します。
それはHDLコレステロール値です。
HDLコレステロールは血管内を綺麗にしてくれる作用があります。
善玉コレステロールともよばれますので、値は高い方が良いのです。
HDLコレステロール値が60mg/dl以上の場合は陰性として、陽性の危険因子を1つ減らす事ができます。
スクリーニングについていかがでしたか?
NSCA9章の内容は、テストでも多く出題されますので、中々理解する事が難しいと思う方がいらっしゃると思いますが、今後、お客様の健康状態を評価する際に、大いに役立つと思います。学習しておいて良かったと思う日が必ず来ると思いますので、是非楽しみながら勉強してください!
本日は以上となります!
次回もお楽しみに!