みなさんこんにちは!
ASPトレーナースクールの小松原です!
だんだんと暖かい季節になってきました!
夏に向けて、益々トレーニングに身が入ってくる時期ですね!!
「夏までに痩せたい!」と奮闘している方、増えてます笑
ですが、トレーニングは「やりすぎ注意」です!
過度なトレーニングや食事制限は、危険な状態に陥る可能性があります。
今回は、スポーツ・トレーニングをしている「女性」に多くみられる問題点についての、質問と解説をしていきたいと思います!
それでは、早速いってみましょう!
A.肥満 B.高血圧 C.骨粗鬆症 D.靭帯損傷
いかがでしょうか??
正解は・・・・
Cの「骨粗鬆症」になります!
「骨粗鬆症」は、女性アスリート(運動をしている女性)に多く見られる、3つの問題点の一つなのです。
それでは、「三主徴症候群」について、詳しく見ていきましょう。
運動をしている女性に多く見られる、健康管理上の問題点として、
・異常な食行動による利用可能エネルギーの不足
・無月経
・骨粗鬆症
の3つがあり、これらはまとめて「三主徴症候群」と呼ばれています!
これらは、継続的な激しい運動・トレーニングが誘因となり、それぞれの発症が相互に関連し合うことで起こる、女性にとって重要な問題になります。
それぞれどのようなものなのか、理解を深めていきましょう!
①異常な食行動による利用可能エネルギーの不足
「利用可能エネルギー」とは、食事からの摂取エネルギー量から、運動により消費されるエネルギー量を引いた残りのエネルギー量のことを指します。
要するに、基礎代謝や日常活動に使用されるエネルギー量のことです!
つまり「利用可能エネルギーの不足」とは、運動によるエネルギー消費量に対して、食事からのエネルギー摂取量が不足した状態を指すのです!
女性の間では、過度な食事制限が行われることが多く、そのために、免疫・発育・内分泌・精神面など、様々な面で悪影響を及ぼしてしまいます。
さらに、このエネルギー不足状態が続くことで、「無月経」や「骨粗鬆症」へと繋がってしまう恐れもあるのです。
②無月経
運動による無月経が発生する主な理由としては、①で出てきた「利用可能エネルギーの不足」が挙げられます。
過度な食事制限によりエネルギーが不足し、女性ホルモンの分泌が低下・停止することで、排卵がなくなり無月経へと繋がるのです。
また、別の要因として「体脂肪率の過度な減少」も挙げられます。
月経を維持するためには、ある程度の体脂肪が必要になるとされており、体脂肪率が低くなる傾向にある審美系や持久系競技の選手に、無月経者が多くみられるという調査結果も出ております。
③骨粗鬆症
卵巣から分泌されるエストロゲンという女性ホルモンは、骨代謝にも関係しています。
簡単に言いますと、骨を丈夫にしてくれるということです!
つまり、無月経が続くことで、エストロゲンが低い状態になり骨量の低下が進行してしまうことに繋るのです。
骨は、通常10代から20代にかけて急激に密度が高まるといわれていますが、この時期に無月経が続き、女性ホルモンの量が少なくなると、骨の密度が低い状態に留まってしまいます。
そうなるとどうなるか・・・
骨粗鬆症になる恐れが将来にわたって続いてしまう可能性がある!
ということになります。
骨に過剰な負荷をかけることのリスクを、認識しなければなりませんね!
ここまでの流れをまとめると・・・
過度な食事制限による、利用可能エネルギーの不足が起こる
⬇︎
女性ホルモンが分泌されず、無月経になる
⬇︎
低エストロゲン状態になり、骨量が低下する
見事に繋がっていますね!
このような状態にならないために、運動に励んでいる女性やそれをサポートする指導者は、特に注意しなければなりません!
いかがでしたか???
女性特有の問題点、改めて見てみるとかなり恐いですよね。
女性のスポーツやトレーニングに関わる指導者は、三主徴症候群の予防・対策について理解を深め、トレーニング強度・頻度の調整や、体重コントロールなどを留意することが必要になります!
日常的な食生活においても、バランスのとれた食事や、エネルギー消費量に見合った食事を勧められるようなトレーナーにならなくてはなりませんね!
女性の三主徴症候群を、未然に防ぐことのできるトレーナーになりましょう!!
それでは本日はここまでです!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
次回の投稿もお楽しみに〜!