皆さまこんにちは。
ASPトレーナースクールです。
寒い時期になってきました。身体が冷えてしまわないように、温かくしてお過ごしくださいね。
さて今回は、第4章『バイオメカニクス』
についての問題及び解説をさせていただきます。
A:スタンディングバイセップスカール
B:プッシュアップ
C:スクワット
D:プルアップ
運動力学分野において、「連鎖」のことを「キネティックチェーン」と呼びます。
キネティックチェーンの種類は下記の2種類です。
【オープンキネティックチェーン】
「末端の関節が自由な組み合わせ」
→よって、運動する関節の末端が自由に動く運動をオープンキネティックチェーン運動といいます。
オープンチェーンによる動作は通常、回転抵抗に対する単関節の運動からなります。
例えばアームカールや、レッグカールなどです。
【クローズドキネティックチェーン】
「末端の関節が、自由な動作を妨げたり制御したりする大きな外部抵抗に接している組み合わせ」
→よって、運動する関節の末端が外力により固定・制限されている運動のことをクローズドキネティックチェーン運動といいます。
クローズドチェーンにおける動作は通常、線形抵抗に対する多関節の動きからなります。
例えば、ベンチプレスやスクワットなどです。
さて、それぞれの定義についてご理解いただけましたでしょうか?
それでは問題の選択肢にあるトレーニング種目がそれぞれどちらの運動に当てはまるのか、見ていきましょう。
スタンディングバイセップスカールは、立った状態でダンベルまたはバーベルを持ち、肘を曲げ伸ばしすることで上腕二頭筋を鍛える種目です。
<手順>
1、両足を肩幅に開き、体幹をまっすぐに保ち直立する。
2、スピネイティッド(逆手)でダンベルまたはバーベルを握る。
バーベルの場合はグリップは肩幅あるいはそれよりわずかに広めに握る。
3、上腕は動かさず、ダンベルまたはバーベルを大腿前部から肩の位置まであげるように肘を曲げる。
→これは、肘関節の末端が自由に動いていますので、運動する関節の末端が自由に動く運動、つまりオープンキネティックチェーン運動ですね。
よって、問題の答えはAということがわかります。
他の選択肢はどうなっているか、簡単に見ていきましょう。
→腕が床に固定されていますので、クローズドキネティックチェーン運動です。
→脚の末端が床に固定されていますので、クローズドキネティックチェーン運動です。
→腕の末端が固定されていますので、クローズドキネティックチェーン運動です。
「固定されている末端に向かって、身体が近づいていくのがクローズドキネティックチェーン運動」
と考えてもよいですね。
今回は、第4章『バイオメカニクス』についてご説明させていただきました!
なお「キネティックチェーン」についてASPトレーナースクールの教科書では、関連の深い15章の内容と共に掲載をさせていただいていますので、スクール生の方はチェックしてみてください。
バイオメカニクスは「生体力学」、「スポーツ力学」と呼ばれるジャンルで、これを理解することは傷害を予防し、効果的なトレーニング方法を処方するために大変重要です。
パーソナルトレーナーにとって必須の領域ですので、ぜひしっかりと勉強してくださいね。
それでは、次回の投稿もお楽しみに!
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