皆様、こんにちは!
ASPトレーナースクールの松岡と申します!
今回は生理学より【筋繊維のタイプ】からの出題です。
生理学は、トレーニングを行っている際、私たちの身体の中でどのような変化が起きているかを知るために、非常に重要な学問です。
試験対策とともに、パーソナルトレーナーの基礎知識として、抑えておきたい学問ですね!
それでは早速問題にまいりましょう!
a. ミトコンドリア
b. ミオグロビン
c. ヘモグロビン
正解はbの「ミオグロビン」です!
それでは解説をさせていただきます!
まず、筋繊維には「速筋線維」と「遅筋線維」の2種類の筋繊維があります。
「速筋線維」は大きな力が発揮できる筋繊維のことを指します。
発揮できる筋出力が大きく、筋肥大しやすいという特徴がありますが、スタミナには欠けるという特徴を持っています。
一方、「遅筋線維」は持久力に優れた筋繊維で、長時間活動をする能力に長けているという特徴を持っています。
ただし長時間活動できる代わりに、発揮できる筋出力は大きくありません。
「速筋線維」は白色〜ピンク色をしており、「遅筋線維」は赤色をしております。
では、この色の違いは何の違いなのでしょうか??
詳しくご説明していきたいと思います!
ずばり「遅筋線維」の赤色の正体は、筋肉中に存在する「ミオグロビン」というタンパク質によるものです。
「ヘモグロビン」が『酸素を運ぶ』という機能をもつのに対して、「ミオグロビン」は、「ヘモグロビン」が運んできた『酸素を受け取り、貯蔵する』という機能をもっています。
筋肉中(主に活動する際に酸素を多く必要とする「遅筋線維」)に存在し、「ミトコンドリア」に受け渡すという機能を備えています。
「ミトコンドリア」とは赤血球以外の細胞の全てに存在する、いわばエネルギー生成工場のようなもの。
私たちの身体の中で非常に重要な働きを担う機関で、「ミトコンドリア」の働きが弱まると、細胞の働きも弱まってしまいます。
その「ミトコンドリア」にエネルギー生成の際に必要な原料(=酸素)を受け渡す重要な役割を持つのが、この「ミオグロビン」なのです!
「ミオグロビン」は鉄分を含んでおり、この赤色は「ヘム」(=鉄)の色です。
しかも、これらは酸素と結合すると、より赤みが増すという性質があります。
よって「遅筋線維」は「ミオグロビン」が多いことにより、全体として赤みが強くなってきます。
それに対して、「速筋線維」には「ミオグロビン」があまり含まれていません。
そのため赤みを帯びることがなく、白っぽい色をしているのです。
いかがでしたか??
「遅筋線維」は赤く、「速筋線維」は白いということは、ご存知の方も多いかもしれませんが、
なぜなのかを説明できると、ワンランク上のトレーナーになれますね!
それでは次回もお楽しみに!!