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2020.11.28NSCA-CPT対策

NSCA19章〜栄養と代謝に問題を抱えるクライアント〜

こんにちは!

ASPトレーナースクールの犬塚です!

皆様、勉強の調子は如何でしょうか??

本日はNSCA19章〜栄養と代謝に問題を抱えるクライアント〜から、「体重過多のクライアント」についての問題とその解説になります!

試験においても出題されたことのある範囲であり、現場でも必要となる頻度の多い分野ですので、大事なポイントを中心に詳しく解説させていただきます。

それでは、問題から見ていきましょう!

 

問題:体重過多のクライアントに適用されない食生活の目標はどれか?

a. 最初の6ヶ月間の減量目標を体重の10%に設定する

b. カロリーと脂質の摂取を減らすために、食品の選択を変更する

c. 週当たり1〜2ポンド(0.45~0.9kg)の減量を目指す

d. 1日当たり1,200kcalの食事計画に従う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回答:d. 1日当たり1,200kcalの食事計画に従う

 

如何でしょうか?

体重過多のクライアントの減量については、運動だけでなく食事面へのアプローチが不可欠となります。

では、具体的にどれくらい摂取すれば良いのか、炭水化物や脂質、タンパク質はどれくらい摂取すれば良いのか気になりますよね?

NSCAでは上記の点についてガイドラインが設けられていますので、今から一緒に学んでいきましょう!

 

ガイドライン

・体重過多とは

NSCAにおいては、BMI(体格指数)が25~29.9の範囲の方と定義されています。因みに、BMIが30以上は肥満と定義されます。

*BMIは「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で求める事ができます。

BMIは総体脂肪量と有意な相関関係があるとされていますが、スポーツ選手のような筋量の多い人や、筋量が減った高齢者など特定の方は当てはまらないことがあるので注意が必要です。

 

・体重過多のクライアントへの食事アプローチ

まず、クライアントにどの食品を勧めるかアドバイスする際は、クライアントの文化的、民族的背景に沿って計画し、食品の利便性や費用面も考慮する必要があります。

NHLBI(アメリカ国立衛生研究所)のガイドラインでは週当たり1~2ポンド(0.45~0.9kg)の減量が推奨されており、そのために1日当たり500~1,000kcalの不足が起こるような食生活、運動習慣が推奨されています。

また、摂取カロリーにおいて女性は少なくとも1日1,000~1,200kcal摂取すべきで、男性や定期的なエクササイズを行う女性は1日1,200~1,600kcal摂取することが推奨されています。

上記の目標を達成するために、NHLBIは「ステップⅠの低カロリー食」という食事基準を示しています。(下記参照)

 

ステップⅠの低カロリー食

エネルギー   :通常の摂取量から500~1,000kcal減らす

総脂質     :総エネルギー量の30%以下

飽和脂肪酸   :総エネルギー量の8~10%

一価不飽和脂肪酸:総エネルギー量の15%以下

多価不飽和脂肪酸:総エネルギー量の10%以下

コレステロール :300mg

タンパク質   :総エネルギー量の約15%

糖質      :総エネルギー量の55%以上

ナトリウム   :ナトリウムで約2.4g、食塩で6g以下

カルシウム   :1,000~1,500mg

食物繊維    :20~30g

 

・効果

上記の低カロリー食であれば、除脂肪組織(筋肉など)の減少が抑えられ、尚且つ高い血中コレステロール値や高血圧などの心臓血管系疾患の危険因子を減少させることが出来るとされています。

 

・初期の減量ペース目標

上記の低カロリー食を用いた上で、減量プログラムの最初の合理的な目標は、6ヶ月で体重の10%の減量であるとされています。

NSCAによると、最初の10%の減量が成功し、その後は維持に留まったとしても肥満に関連する危険因子の減少を成し遂げたとしており、研究では3~5%の体重減少であっても健康に関する危険因子の減少には十分な効果があるとされています。

では、上記のガイドラインを踏まえた上で、もう一度問題を見ていきましょう!

 

 

問題解説

a. 最初の6ヶ月間の減量目標を体重の10%に設定する

NSCAのガイドラインで推奨されている通りなので正解です。

b. カロリーと脂質の摂取を減らすために、食品の選択を変更する

「ステップⅠの低カロリー食」のガイドラインに沿うように食品を選択する必要があるので正解です。

c. 週当たり1〜2ポンド(0.45~0.9kg)の減量を目指す

NHLBI(アメリカ国立衛生研究所)のガイドラインで推奨されている通りなので正解です。

d. 1日当たり1,200kcalの食事計画に従う

その方の性別や運動習慣によっては必ずしも1,200kcalの摂取にはならないので、不正解です。

 

上記より、今回の質問は「適用されない食生活の目標」ですのでdが解答となります!

 

如何でしょうか?

体重過多のクライアントへの対応は、覚えるべき内容や数字が多くありますが、現場での食事指導において非常に役に立つ知識でもありますので、頑張って覚えていきましょう!

それでは次回の投稿もお楽しみに!

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