みなさんこんにちは!
ASPトレーナースクールの福田です😁
今回はNSCAにおけるコレステロールについての問題です!
問題
以下のスクリーニングの結果のうち、危険因子が+1となるのは次のうちどれか。
①総コレステロールが200mg/dl
②HDLが60mg/dl以上
③LDLが120mg/dl以下
④HDLが45mg/dl
正解は①の200mg/dlです!
それではコレステロールについて、順を追って解説していきます💪
コレステロールとは、肝臓で生成される脂質の1種で、卵など多くの食品にも含まれています!
身体に良くないイメージを持たれがちですが、細胞膜やホルモン、摂取した脂質の消化に必要な胆汁の材料になったり、皮膚に存在するコレステロールは、日光を浴びることでビタミンDへ変化するなど、大切な役割を持っています😎
また、「コレステロールが多い卵を食べすぎるのは良くない」と以前は言われていましたが、体内のコレステロール値は肝臓でコントロールされており、体内に不足していれば生成し、過剰であれば生成を抑えます。そのため現在は食品で摂取したコレステロールとの血中コレステロールの値はほとんど関係しないと考えられています!
ただし、エネルギーや飽和脂肪酸を摂取しすぎると、血中コレステロールの量が増えるとされているので注意が必要です😭
コレステロールは血液に混ざり全身へと運ばれますが、脂質であるため、そのままでは血液に溶けることができません。
そこでアポタンパク質というタンパク質とコレステロールは結合してリポタンパク質となり、より血液へ溶けやすくします!
このリポタンパク質の密度により、コレステロールは二種類へと分かれていきます。
1、善玉コレステロール
High(高い)Density(密度・比重)Lipoprotein(リポタンパク質)
2、悪玉コレステロール
Low(低い)Density(密度・比重)Lipoprotein(リポタンパク質)
この英語の頭文字をとり、それぞれHDL、LDLと訳されています!
HDLは血管中の余分なコレステロールを回収し肝臓へ戻す、LDLは全身へコレステロールを運び吸収されるなど、それぞれ違った役割をもち、どちらも身体にとっては必要不可欠です!
しかし、LDLが多くなり血管内部で渋滞すると、血管に付着し炎症が起き、そこから動脈硬化など生活習慣病へとつながる恐れがあり、運動不足や飽和脂肪酸の取りすぎで増加していきます😵
また、NSCAで示されている基準値ではそれぞれ
LDLは140mg/dl以上
HDLは40mg/dl以下
総コレステロールは200mg/dl以上
これらが当てはまるクライアントは運動においての危険因子が+1とされますので、確実に抑えていきましょう💪
ここまで話してきましたが、そもそもmg/dlという単位について、初めて聞くという方もいるのではないでしょうか?
こちらの具体的な量としては、血液1dl(100ml)中に、200mgの量のコレステロールが含まれているということを表しています!
単純に、500mlの水が入っているペットボトルに1gの脂質を入れていると考えると、想像しやすいかもしれません。
ただし日本人の総コレステロール平均値は男性で193mg/dl、女性で201mg/dlで、多くの方が基準を超える傾向にあるとされてます!
これを読んだみなさんは普段から運動習慣を持つなど、意識してみてください😁
※2017年、日本生活習慣病予防協会より
いかがでしたでしょうか?
普段何気なく聞いているコレステロールについて、NSCAの試験に向け数字をそれぞれ覚えることが重要ですが、このように中身まで抑えながら覚えていくと、より記憶にも定着しやすいと思います😁
今回の記事を是非とも参考にしてください!
それではまた次回もよろしくお願い致します!