皆様こんにちは!
ASPトレーナースクールの安部です!🍡
本日は15章 「トレーニングの原理原則」から特異性についての問題および解説です。
人それぞれ、トレーニングには目標があるので、目標に向けて最適な指導や提案ができるようにぜひ抑えておきましょう!
それでは本日の問題です!
1.エクスターナルローテーション
2.ベンチプレス
3.インターナルローテーション
それでは解説していきます!
そもそも特異性とは何なのか?
特異性とは、ある特定の変化や結果をもたらすためには、最も効果的なトレーニングを行う必要がある。という定義になります。
目的に対して特定の
・筋群
・エネルギー機構
・動作速度
・運動パターンにてトレーニングを行う
例えば上半身の筋肥大をしたいという目的に対して
・ベンチプレス
・スクワット
どちらの方が特異性があるのか?という問いに対しては目的に対しての筋群を鍛えられる多関節運動のベンチプレスが正解になります!
ではジャンプ力を向上したいというアスリートに対してはどちらが良いでしょうか?
・レッグプレス
・スクワット
この場合、運動パターンからスクワットが正解となります。
ジャンプ動作というのは膝関節/股関節の屈曲と伸展になります。簡単にいうと立った状態でのしゃがんで飛ぶ動きです。
レッグプレスの場合は座った状態での動きとなり、やや動作パターンとは離れてしまうのでスクワットが正解となります!
このように目的に対して適切なトレーニングを行うことを特異性と言います!
それではそれぞれの種目を見ていきましょう!
エクスターナルローテーションとは回旋筋腱板(ローテーターカフ)の棘下筋を主に鍛えるトレーニングとなります。
動作としては肩関節の外旋の動きとなります。バッティングの動作の中で行う動きは肩関節の内旋が主な作用となるので、動作パターンとしては違うことがわかります。
野球やウエイトトレーニングを行う方にとってはローテーターカフを鍛えることは肩関節の怪我を減らすことにもつながるので、大事ではありますが、今回の問題では不正解となります。
ベンチプレスとは上半身の大胸筋、三角筋前部、上腕三頭筋などの押す筋肉全体を鍛えるトレーニングで、BIG3と呼ばれるトレーニングの一種目でもあります!
動作としては肩関節の水平内転、屈曲が主な動作となります。
バッティングにも肩関節の水平内転、屈曲が含まれますが、ベンチプレスは仰臥位(仰向け)で行い、バッティングは立位(立った状態)で行います。動作パターンから見ても完全に違うわけではないですが、実際の動作では背もたれもないので、特異性という観点から見ると違う可能性が高いことがわかります。
先ほど出てきたエクスターナルローテーションと似たような動きになりますが、エクスターナルローテーションは外旋だったのに対してこちらは名前の通り、内側=内旋の動作になります!使用する筋肉は同じく回旋筋腱板(ローテーターカフ)の肩甲下筋となります!
動きとしてはスタンディングでケーブルを内旋方向に動かすので、バッティングと動作パターンが酷似していると言えます!
よって正解は3.インターナルローテーションとなります!
NSCA試験では教科書に載っていないトレーニング種目を出題される可能性もあります!
例えばスタンディングケーブルローテーション。
種目名から動作をイメージする力も身につけておきましょう。
「スタンディング」=「立つ」 「ケーブルローテショーン」=「ケーブルを用いて体幹の回旋」
仮にインターナルローテーションではなく、スタンディングケーブルローテーションが選択肢としてある場合、こちらが正解となります!
抑えておきましょう!
いかがだったでしょうか?
特異性の意味と使い方が理解できたかと思います!
今回のように動作パターン以外でも
・筋肥大、筋持久力、筋力、筋パワーにおいて回数、セット数、休憩時間はどれがいいのか?
・行うスポーツにおいてどんな収縮様式なのか?
・OKC(オープンキネティックチェーン)、CKC(クローズドキネティックチェーン)なのか
・矢状面、全額面、対角面、水平面のどの動きが多いのか?
上記を汲み取り、理解した上でトレーニングメニューを組んでいく必要があります!
ASPトレーナースクールでは上記を全て解説していきますので、理解できること間違いなしです!
興味がある場合はお問い合わせくださいませ!
次回の投稿もお楽しみに💪